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肩透かしを喰らう。 ![]()
気分転換にと思い観ました。
DVD裏面の説明文を読んで「爆破アリ!」みたいに書いていたから、
期待しました。推理的なものにもちょっと期待しつつ、
美しい町並みがブッ壊れるのが見たかったからです。
ブッ壊れんのかなと思ったからです。
普通のエンターテイメントとしての普通のカタルシスが欲しかったのです。
が、
結果、全く面白く無かったです。
ストーリーは、スピーディだが求心力が無く、魅力も無いです。
「あぁ」みたいな感じです。
そして、期待した肝心の爆発はなんと・・・
面白く無いと思ったらわざわざレビューなんか書かなくてもいいと
自分でも常々思ってはいるのですが、ここまで清々しく面白くないのは、
初めて観ました。
面白くないというより、なんとも思わない映画でした。
ラジオを聞き流した後のような、そんな映画でした。
純粋な推理物語 ![]()
このシリーズは、推理物語という形態を採りながらも、本質的には、西欧文明の底流に流れる歴史的な相克を浮き彫りにしながら、そうした葛藤に調和をもたらす新しい枠組みを呈示しようとする意図にもとづくものである。
その意味では、それは、実に高邁な構想に支えられたものなのである。
前作の『ダ・ヴィンチ・コード』(The Da Vinci Code)においては、男性原理と女性原理の相克が主題としてとりあげられ、それが歴史的に生みだしてきた抑圧と悲劇を明らかにしながら、新しいキリスト観といえるものを呈示しようとた。
実際、それは、われわれ部外者にとっても、非常に興味深いもので、それが娯楽作品であることを重々承知しながらも、思わずひきこまれてしまうほどのものであった。
今回の『天使と悪魔』(Angels and Demons)においては、主題として、科学と宗教の相克が採りあげられている。
ただ、前作と比較すると、作品は、内容的には、その規模感において、随分とこぢんまりとしたものに収まっており、純粋な推理物語の枠を超えるものではない。
ロン・ハワード(Ron Howard)監督のもと、一級のスタッフが結集して制作された、この作品は、娯楽としては充分な水準に達しているのだが、ただ、そこに幾許かのものたりなさがあるとすれば、正にそうした内容のおとなしさにあるといえるだろう。
個人的には、今後も続編が制作されることを希望するが、内容的には、もっと冒険をしてもいいのではないかと思う。
これほどまでにおとなしくまとまってしまうと、シリーズの存在意義が失われてしまうのではないだろうかと危惧されるのである。
いずれにしても、こうして続々と制作され消費されていくハリウッドの娯楽映画を観ながら、あらためて実感するのは、その基本的な水準の圧倒的な高さである。
実際、数年も経過すれば、殆どのひとはこの作品が存在したことを忘れてしまうのだろうが、しかし、そうした作品のなかにさえ、これほどの職人芸が結晶化されていることは、驚異的といえるのではないだろうか?
演出・撮影・編集・音楽等々……そのどれにおいても、技術的には完璧といえるレベルに達している。
そして、それは、娯楽作品として万人が消費することのできるように、過激性を排したものでありながら、同時に、正面から文明論的な主題をとりあげる問題意識も備えている。
その見事なバランス感覚は正にハリウッドの産業としての職人性と成熟性の高さを実感させる。
今日の日本の映画産業の水準と比較すると、それはもう「月と鼈」といえるほどの差である。
内容は楽しめるが、展開はちょっと駆け足気味 ![]()
ダビンチコードより話は分かりやすいし、エンターテイメント性もある。バチカン、ローマを巡る映像も美しいし、実際それなりに楽しめた。ただ、いかんせん展開が駆け足気味のような気がする。あまりに、ポンポンと吹っ飛んだ推理を連発して、しかもそれが的中していくのは、小気味良さ以上に、そんなあほな、という印象を持ってしまう。後半のヘリのシーンもしかり。まぁ、そこまでのリアリティはいらないとは思うものの、少々軽すぎる気がするかな。
かなり簡略化されているがそれでも楽しめる ![]()
オリジナルはダン・ブラウンの宗教象徴学者ロバート・ラングトン・シリーズの2000年発表作品。映画は2009年5月15日リリース。前作『ダ・ヴィンチ・コード』がかなり原作に近く、事細かな説明が加えられていたのに対し、かなり大ナタを振るった『ドラマ化』が今回は成されている。具体的には、イルミナティの経緯、悪魔崇拝の話がほとんどカットされ、物語の鍵を握るセルンの長官マクシミリアン・コーラーはなんと登場しない。随分と思い切ったものである。
確かに原作は『反物質』の記述で物理学者たちを、西洋史の記述で歴史・宗教学者を同時に敵に回している状態であるからして、結果的にやむを得ない所作だったのかもしれない。それでも、バチカンの圧倒的な素晴らしさが舞台となっていて、充分に愉しめる仕上がりになっている。
建造物の持つ素晴らしさがこの映画に大きくプラスしている。いつかバチカンへ行ってみたいものだ、と思ったのはやはり映画の力なのだろう。
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