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アカシック地球リーディング 5次元世界はこうなる (5次元文庫 (Zホ1-1))

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Customer Reviews:
アセンション入門
友人に「アセンション知らないの〜!!」と言われ読みました(笑)
導入としては非常に分かりやすい本だと思います。
日本人との対談である事が身近に感じる一方で、体系的でない分、理解し難い部分も多く、
「この本で、楽しみながらアセンションの大まかな概略を掴み、次の別の本につなげ、また、知識が付いたところで再読する本」といったところでしょうか。
2011年もうすぐですね〜。勉強せねば!

五次元
今ひとつ核心に迫れない対談?と思いましたが、全体的な内容として興味深いものだと思います。

こんな未来もありますよ、選ぶのは・・・あなたです
アカシックリーディングの権威であるゲリー・ボーネル氏と高橋克彦氏の超スピリチュアルな対談です。
ゲリー氏の「光の12日間」を理解している方なら、待ちに待っていた「その時、そして、それから」が、とても詳細に語られています。
アセンションはどのように起こるのか?
そのあとは、どうなるのか?
明日の世界は、どうなるのか?
ゲリー氏がアカシックレコードから読み取ってきた最新情報はもちろん、アトランティス&レムリアの情報や宇宙人や近未来の予言なども、めいっぱい語られているので、ノストラダムスやダビンチコードに心躍らせた方々には存分にお楽しみいただける本です。
ゲリー氏がアカシックレコードのどの面にアクセスしているのかもわかってしまう「ゲリー・ボーネルの解体新書」でもあります。
想念が現実化するスピードは確かに早くなってきています。ゲリー氏が描き出すアセンションと未来図を信じる方々は、間違いなく、この本に描かれている5次元世界を生きることでしょう。
ただ、忘れてはならないのはゲリー氏が何度も述べているように、自分の想念が現実化する、という宇宙の真理です。ゲリー氏が語る情報を自分で取捨選択して、自分が納得できる、そして何より、自分が一番ワクワク・ドキドキできる未来予想図を私たち、ひとりひとりが生きれるのです。
アカシックの懐の広さと共に、私たちは本当に自由に、無限に生きれるのだ、ということを感じ取らせてくれる本です。

期待していただけに、ガッカリです
 
 話が断片的で話題があちこちに飛びすぎている。読んでいるこっちの思考が発散する。深く考えずに反射的に対話が行われている。訳もいまいち。具体的な記述は年号や構成要素(7つのエネルギーなど) の数値的な表現のみに留まっていて、概念の厳密な使い分けや体系の整理が行われていないので、全体として話が論理的に伝わってこないし、それ故に記憶に残りづらい。太陽電池やフュージョンを利用したエネルギー生産(核融合ではないらしい)など、科学的な記述もあるが、現在科学的に実証されている事実に対しても正確な記述が為されていない。とてもph.D.取得者の言動とは思えない。
 
 アカシックレコードや平行宇宙などの存在を否定する材料は少ないし、個人的にはあってほしいと思うが、少なくともこうしたコミュニティの間で対話を成立させるための共通の基盤は必要だと思う。各々の予言者が各々の言語(専門用語)で各々の解釈をしているので、例え見ているものが同じだとしても、無駄な誤解や意見の対立が起こるだろうし、まして実体が見えていない者にとっては具体的な描像が何も伝わってこない。世間一般、サイエンスやビジネスのコミュニティで当然の様に為されているコミュニケーションの基盤整備(用語や概念の厳密な定義に関して同意を成立させ、それを使って対話する事) をこうしたコミュニティでも実現させるべきである。科学的な専門用語を持ち出したとしても、議論のレベルはルネッサンス以前と変わらない。占いやリーディングなど、現実世界において実用性の高い技術が存在するにも関わらず、世間から冷たい目で見られている事の一因は、そうしたところにあるのではないだろうか。

内容はやや薄いがどうやらこの著者は本物のようだ
対談形式の本であるが、主役はゲリー・ボーネル。過去と未来の宇宙の記録の書かれたいわゆるアカシックレコードにアクセスできるという人物である。

アカシックレコードというものが本当にあるのかを確かめることはほとんど不可能に近いので、あとは本に書かれた内容が信じられるかどうかで判断するしかないのだが、私はこのゲリー・ボーネルという人物は「本物だ」という確信に近い印象を強く持った。

ここで書かれている内容というのは、本当であれば大変な内容であり、人類は知っておくべきものである。だからこの本を手に取った人は幸せである。現在の人類が創造することさえできない劇的な変化が我々人類の上に起きるというのだから。それも2011年という極めて近い時期に。

本としては、対談形式を取っているため読みやすい代わりに内容がやや薄く散漫な印象があるが、ゲリー・ボーネル氏を紹介する意味が大きいのだと思う。著者および著者が改訂中という「光の12日間」という本に非常に興味を抱かせることには十分成功している。


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火怨〈上〉―北の燿星アテルイ (講談社文庫)

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Customer Reviews:
高橋克彦が高橋克彦である本
どんなに歴史に忠実であろうと史実と呼ばれる歴史書ですら所詮は為政者に都合の良い編纂を受けたフィクション。
であるなら本書についてことの真偽を問うても意味のないこと。
記紀や様々な歴史書を紐解き、現地に残る文書や言葉に始まる様々な風土風習を鑑みれば歴史と異なる解釈が出来るという文化的な側面と筆者の出身地である岩手の英雄を蝦夷、逆賊という二文字で片付けられたくないという熱情、そして為政者(征服者)が絶対の正義である訳ではないという当然の事実を見事に昇華した作品だと感じました。

アルテイなどという現在の日本語からは想像できない主人公名の音と文字。
為政者の歴史書である記紀にすら明確に物量で勝るにも関わらず敗北と記されている北方の人々が持っていた勇気と力。
柿本人麻呂という有名な人物をこれ程身近で人間臭く表現された本書は魅力につきません。

フィクション
小説なので、フィクションなのは当たり前ですが、つくり過ぎている気がします。アテルイのことはほとんど分かっていないので、できれば、アテルイをモデルとしながらも別名の主人公にしてほしかったです。そのほうが気楽に読むことができたと思います。

火怨 アテルイ
時代物は苦手意識があって避けていたのですが、ひょんなことからこの「火怨」を読むことに。
最初は歴史に疎い私なのでなかなか読み進まなかったのですが、気づくと引き込まれ、最後には涙を流し流しあっという間に読破してしまいました。

今では、一番心に残る作品になりました。

感動的!!
「共存共栄」。なぜそれができないのか?蝦夷たちを獣並みにしか思わない
朝廷側の人間たちは、侵略・征服だけしか考えていない。阿弖流為たちは
何万もの朝廷軍を相手に、実に20年もの長い間戦いを繰り返す。お互い
多大な犠牲を出しながら、まだそれでも戦いは続く・・・。戦いを終わらせ
蝦夷たちが安心して暮らせるためにと、最後に阿弖流為がとった行動には
泣かされた。ここまで自分の身を犠牲にできるものなのか。阿弖流為は
真の英雄だった。
「征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷を平定する。」
歴史の教科書ではこれだけの記述で終わってしまうが、その裏には数々の
人間ドラマがあった。前半は無駄に長すぎると思わないでもなかったが、
全体的には読み応えのある感動的な作品だった。

ムダの無い小説、東北の歴史が理解できます。
上巻読みました。高橋克彦さんの小説は初めてでした。

とても読みやすく、分かりやすく、理解できない部分がない大変ムダの無い小説でした。
よって、蝦夷のことがとても理解できました。
坂上田村麻呂の時代の事がこの小説でやっと理解できました。(学校の勉強では全く理解できていなかったのに。。。)

でも、あまりにもムダの無い小説なので、進み方がちょっと単純すぎるような気がします。

複雑な人間関係、伏線的な話の構成、登場人物の心の中の表現 等が足りないと思います。
それが無い分、とてもサクサク読み進める事ができ、読みやすいのですが、、、、

読みやすく、理解しやすいので、戦略的なものの進め方、弱いものの事の進め方等の参考にはなりますよ。
私もこの小説の中の蝦夷の朝廷に対する計画的なものの進め方については、実業務にいかしていきたいと思いました。


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理系のための文学作品
ベスト文庫本(5つ星)
感動した本
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Customer Reviews:
高橋克彦ワールド全開の名作
高橋克彦という人物は最初に読んだ本によって読者それぞれが抱くイメージが大きく異なり固定観念になり得る危うい文筆家だと思う。

ご本人は「SF作家のつもりです」と仰る。現実にはミステリー、歴史物、SF、更には歴史に絡むミステリーやSFなどジャンルなど存在しない特異な作家。

私が初めて高橋克彦という作家を知ったのは20年ほど前に「写楽殺人事件」だった。以来「○○殺人事件」というタイトルで著名な浮世絵師や画家の名前が入った作品を多く読んだ。
写楽とは誰か?ゴッホの死の謎とは?など恐らく膨大な資料を紐解き筆者なりに導き出した答えであり自然に紐解いた当然の帰結なのだろうが凡人には驚愕の内容ばかりだった。

そして「私の骨」に出会い「龍の柩」に出会い「ドールズ」に出会い本書に出会った。

私は本書のラストにこそ高橋克彦という人の想いや性格など全てが注ぎ込まれているように感じた。
高橋克彦らしい悲劇的な結末で男臭く作中登場人物の慟哭を感じさせずにはおかない。

高橋克彦という作家は様々な偏見や誤解を招く作家だと思う。
小松左京の想像力に学者のような緻密な検証力を併せ持つだけに書いた物が事実に見えてしまう危険性を孕む。
だが、それを信じるか信じないかは読者の自由だ。
だから偏見なしに自由に読み感じて欲しい。

登場人物が格好良すぎる点と女にもて過ぎる点が些か癪に障るが。

感動!
宮城出身ですが、東北人として岩手の歴史や文化、また先住民である蝦夷に興味が湧いて仕方ありません。
後に読んだ高橋氏著の「天を衝く」なども同じパターンではありましたが、一個の人として共感しました。私自身が古風(現代の風潮が苦手で煩い街は嫌い、緑がないと詰まる…etc.)なせいか、やはり自分たちの土地や自然を愛する心、誇りをもった蝦夷に憧れます。そこのところ実際は誰にもわからないことですが、侵攻してきた大和に対して勇敢に戦った蝦夷の戦闘能力や持久力(食料、兵力、武器製造力など)は事実上相当に優秀であったという点において、東北を日本文化の先駆けとしても読み取ることができるのではないでしょうか。

大河ドラマを見ているようでした。
面白いと思います。
でも、私は蝦夷やアテルイについて知りたくて買ったので
そういう意味では面白くなかったかな。
奇襲攻撃や戦略についての話が多過ぎてちょっと飽きました。
もっと蝦夷の人々の文化や暮らしが盛り込まれているのを期待してたから。。

この本は。。。男の子が読むと好きそうかなあ。
残念ながら私はクライマックスに近づくにつれて、冷めていってしまった。
「男気あふれる」といえば聞こえはいいけど、
途中から突っ込みどころ満載です。
「そんなこと、私は上巻から気づいてたわよ!何を今さら!?」みたいな(^^;
そんな事でアテルイは苦悩。

作者は映像化される事を前提として書いているのか
それともこういう作風なのか、著者の本はこれが初めてなので解らないけれど、
個人的にはあまりのドラマチックぶりが白々しくて逆にリアルさを欠き物足りない。



辛口な事を書いたようですが、面白いとは思うし
歴史小説苦手!って思ってた私がスラスラ〜と読破出来たので、星3つ。
どっぷりハマれる熱い男性向けかな!?(^^

栄枯盛衰
あれほどの威力を誇り、飛ぶ鳥を落とす勢いの組織にも、壊滅は起こりうる。ハンニバル曰く『どんなに繁栄した組織でも、健康体である身体を内側から蝕む内臓疾患のように、徐々に広がり、いずれは壊滅するのである』の良い見本。古今東西、歴史の輪廻は繰り返されている。

次々と倒れゆく仲間たちを前に、アテルイのとった行動には時代背景の差こそあれ、組織運営にはこれ以上ない良いヒントがあると言えよう。『組織は指導者の才能で左右される』のだ。

物悲しくも勇気付けられる本書は、自信がネガティヴになった時に読んでみると、活きる活力が沸いてくる。

素晴らしい本に出会った。

☆×10
こんなに感動して泣いたことはないと思います。
アテルイたちの最後の策の真意を知ったとき、涙がボロボロこぼれてしまいました。
後半はずっと泣きっぱなしでした。
言葉では上手く言えない。。。
ぜひ、たくさんのいろんな人に読んでもらいたいです。


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Customer Reviews:
泣かない人間はいない-No human no cry!
この小説は10年?前くらいに年末年始をプーケットで過ごしたときに大変重い思いをしてもっていった小説である。

一言でいうと、この小説で泣かなかった方は私の周りにはいない。

プールサイドで涙を流して読破しました。

周りからはそうとう不信感に映っていたことでしょう。(笑)

私の中ではもちろん高橋先生の作品のなかでもダントツで1位である。

キーワードは「義」恩義、正義、忠義、仁義など泣けて泣けて目が腫れました。

私は源氏の流れを汲む人間ですが、正直源氏が嫌いになりかけた。(笑)

私たちが学校教育で学んできた大和朝廷のながれの歴史には完全に封印された歴史がここにはあると思います。

面白いのですが
「竜の棺」など、明確な歴史観を元に、伝奇的作品を多く著している著者の、大河ドラマの原作となった本。
 大河ドラマ自体は印象が薄く、今回読み返して「こんな話だったか」と瞠目しました。
 大変に面白いのですが、読みにくいです。
 多くの登場人物が入り乱れる中で、このセリフは誰がしゃべっているのかが、そのセリフ文を読み終わった次の文を読むまでわからないということがよくあり、しばしば数行さかのぼって読み直すという作業を強いられました。特に、前半の前九年、後三年の役のあたりでは、源義家以外はあまり著名ではないので(私の不勉強もありますが)、人間関係を丁寧に整理しながら(名前も含めて)読んでいかないと、「この人、誰だっけ?」と立ち止まってしまうこともしばしばでした。
 また、非常に凝った策謀、陰謀があまりにも多く、さわやかさはあまり感じられません。
 しかし、第一級の政治小説、戦記小説であることは間違いないでしょう。創作の余地も多いと思われ、著者の想像力、構想力のすごさに感服しました。

蝦夷の凄さを見せつけるが
奥州藤原氏の誕生と滅亡までの歴史小説。

第一巻は、朝廷側の陸奥守藤原登任 v.s. 蝦夷の安倍家。

東北がこれほど豊かだったこと、そして、朝廷配下の勢力ではなく、蝦夷がなぜこれほどまでに豊かだったのかは、驚きを感じた。

朝廷から見た蝦夷と蝦夷から見た朝廷という構図が面白い。

安倍頼良が藤原登任に対して行った接待を吉次が一喝したシーンが心に残った。頼良は、登任に対して蝦夷の凄さを見せつけ、度を越した贈賄をすることで朝廷の官位を得ようとする。しかし、吉次は登任はそもそも蝦夷を人としてみていないため、今回の接待は登任の蝦夷に対する欲に火をつけただけで、蝦夷と朝廷との戦を招くだけだという指摘をした。事実はその方向に向かう。これは明らかに頼良の現状認識が甘かったことが招いた事態。

最高指揮官は自分の力の見せ方は非常に気をつけなければいかんなあと思いました。

評価の分かれる作品
前九年後三年の役を描く異色作。
前半は前九年の役、つまり安倍氏の戦いを描き、第三巻で完結する。

前九年の戦いについて、比較的詳細かつ信頼できる歴史資料は、ほぼ『陸奥話記』に限られる。
この作品も当然、陸奥話記をタネ本として進行してゆくが、
随所にミステリ作家として、そして東北人としての高橋氏の解釈が加わる。

ただ、現在ではほぼ偽書であることが証明されている
”東日流外三郡誌”にインスパイアされたと思われる歴史解釈がある点は、少々気にはなる。
アラハバキ信仰や、環状列石の呪術的描写は、歴史小説というよりは、ミステリ作家としての高橋氏の顔が強く出ている。
思い入れを隠さずに熱く描く人物像は、東北人としての高橋氏の顔である。
こういった要素は人によっては違和感を感じるだろうし、好きな人はとことん好きになるだろう。
評価の分かれる作品と感じる。

生かし、生かされるということ
将は己を捨て部下や民の為に生きる。民は将を慕い、部下は自分を想ってくれる将の為に命を投げ出す。人間は自分の存在を周りから認められた時に生きている充実感を味わえるのではなかろうか?人が人として存在を認めて貰うこと。それには権力も、高価なもので着飾り衆目を集める事も必要ない。他人を認め、大切にする事で自分も大切にされ生かされる。

高橋克彦の歴史小説の主人公達は現代に生きる我々が忘れてしまった大切なものを思い出させ、感動させてくれる。


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Customer Reviews:
おもしろかったです
 本書は1〜3巻で前九年の役、4巻で後三年の役、5巻で源平の争乱と奥州藤原氏の興亡が描かれています。
 1〜4巻までは、確かに面白いがどうも登場人物に入れ込めない、という感が個人的にはしていましたが、この5巻ではどっぷりとつかることができました。
 5巻の冒頭で、平泉の繁栄ぶりとその経緯を振り返るシーンがありますが、むしろこの場面こそが1巻の冒頭にあり、過去に思いを至す中で1巻の内容に入って行き…という構成にしたほうが、藤原経清などの登場人物に対する思い入れが「東北人以外の人々」にも深く浸透した上で話が進んだのでは?と九州人の私には感じられます。

奥州藤原氏滅亡へ
清衡は楽土を作り上げた。
その楽土を受け継いだ者たちが源頼朝により滅亡するまでの物語。

自分たちの立場を絶対的にするために招いた源義経。
その欲が奥州藤原氏滅亡に帰結する。

真の楽土
「曽祖父の望んだ国だ。民のすべてが一つとなってともに助け合う。それが楽土」

この泰衡の言葉に象徴されるように、ついに蝦夷は楽土を実現した。だが、そこに源平合戦にからみ、源氏の手が・・・。

今、「美しい国づくり」などという言葉がもてはやされているが、真の美しい国とは、この奥州藤原氏が築き上げた平泉をはじめとする奥州のことではないだろうか。誰もが笑って過ごせる国、誰もが助け合って安心して過ごせる国・・・。

経清、清衡らの思いを受けて実現したこの国を守るため、泰衡は一人苦悩しつつも、最後の決断を下す。それは例え己の身を引き換えにしたとしても、蝦夷の心を残すために・・・。

この本は、あくまで歴史小説にすぎないですが、現在の日本の情勢に照らし合わせても、その思想・考え方は極めて方向性も内容もマッチしており、まさに見本とすべき姿の一つを現してくれます。願わくば、この本を多くの方に読んでいただいて、一人ひとりの考えに変化をもたらしてくれればと思います。

情念の勝利
「火怨」「天を衝く」とともに陸奥三部作と言われる本作ですが、いずれもプロット、登場人物の性格の拵え、台詞回しなど、いずれもよく似たパターンです。
 下手な作家がこれをやれば、マンネリ、二番煎じ、才能の枯渇などと酷評されるところですが、殆ど、そのような評が無く、三作いずれも概ね好感を持って迎えられているのは、やはり作者高橋克彦さんの力量でしょう。
 単に小説の素材として、面白い物語に出来そうだから、アテルイ、奥州藤原氏、九戸政実を選んだというのではなく、とかく中央からは歴史上軽視されてきた東北人として、正史への異議申し立て、「これだけは何が何でも言わせて貰わねば気がすまない。歴史上の勝者の歴史だけが正史ではない」という執念、情念のなせる技なのでしょう。それが三部作いずれもの作品中から滲み出ているからこそ、同じような作りの物語であっても、熱いものを感じさせてくれるのです。人を感動させるもの、動かすものは技巧や論理だけではないのです。

全五巻を読み終えて
蝦夷(えみし)の誇りとは何であろうか。この物語の主題は、中央対辺境。その中で、辺境の側から中央を見る、という視点でこの物語は作られている。摂関政治は現代にもつながる管理社会である。そこから抜け出そうとすれば、新たな時代、武家社会しかない。しかし、武家の社会は一歩間違えれば、いやたいていはどの国も、まずは軍事独裁国家になる可能性が大きい。高橋克彦氏はそういう時代の流れの中で、そうはならない可能性もあったのではないか、とこの物語をつむいだのであろう。武家社会でありながら、合議制を本旨とし、平和を求め、国の産業を盛りたてることを目的とする国造り。それは東北という小さな国の中であり、しかも金山という産業があってこそ可能な国つくりではあったが、ここに蝦夷の誇りがあった。源平の戦を主題にした小説は幾多もあったが、いずれも、台頭する源氏を肯定する物語であった。しかし、そういう物語からは、人間の情愛、権力闘争はつくりやすいが、新しい時代を理想化しないと話が終わらない。時代から離れた者たちから、物語を作るということ、たとえば僧侶の立場から作る、ということも出来るだろう。ただ、それだと「国」の本質は見えてこない。当時、日本であって日本ではなかった地域から物語を作ることによって、初めてその時代の全体像も見渡せるし、「誇りある国」を小説は描くことが出来るだろう。我々はもっと、こういう物語を自らの物にしなくてはならない。たとえば、アイヌの物語。たとえば、琉球の物語。誰かきちんと描いてくれないだろうか。

ところで、この物語を読み終わった後、藤原氏みたいな闘いを現代でもしているところを思いだした。圧倒的な中央の力に屈せず、しかも媚びることなく、闘いの先を読みながら、長い長い闘いを自らの生活の一部にしながら、「命こそ宝」という経清にも通じる思想を全員のものにし、そして何度か勝利を収めた「国」が現在の日本にある。沖縄である。沖縄が日本に正式に入っていた期間はまだ100年にも満たない。沖縄から日本を見れば、日本の本当の姿が見えるのかもしれない。


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中編ぐらいにしておけば・・・
シリーズ物の第三弾です

シリーズ物と言っても主人公は違うのですが、最初の作品を読んでいないと判り難いかもしれません。だから最初に
『だましゑ歌麿』(長編)
次に
『おこう紅絵暦』(短編)
そして本作品と続いており、人間関係が判り難いので、前作を読む必要があると思われます。
シリーズ最初の作品(だましゑ歌麿)が非常に面白いので観て下さい。
しかし、第二作の『おこう紅絵暦』は少々物足りない作品に仕上がっています
第三の作品である本編は短編なのですが、短編にするには惜しいほど良い仕上がりのようです
中編辺りに書き換えたら、きっとシリーズ最初の『だましゑ歌麿』に近い作品に仕上がったろうと思うほどのできです。


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さまざまな不信感が結びつき大混乱へ
源頼義&義家親子は安倍家攻略のためのきっかけをみつける。

ひとつは隣国の清原家と安倍家を仲たがいさせること、そして、安倍家の中を分裂させること。

愛をもって家族・隣人と接していかないと近しい関係なだけに裏切られた時のインパクトはとんでもないことに。

敵と戦うときは、敵の内部分裂を誘うこと、そして、敵の隣国を味方につけること。この二つは戦の鉄則かもしれない。

そして、安倍家は滅亡へ。

もう後戻りはできない
戦争はいったんおきてしまえば、勝敗がどうなろうと、悲劇を生むのみ。だから経清も貞任もそれを避けるべく今までがんばってきた。しかしこの巻は全編を通して戦争を描く。そして「前九年の役」が終わる。貞任と流麗の選択は、大将とその妻としては正しくなかったのかもしれないが、人間としては心打つものがあった。ただ経清の最後の選択はいただけない。彼ならばこうなる前にいくらでも打つ手があったはずだ。事実今までは「そこまで考えるか」というほど先手先手を打ってきたのではなかったか。不満は残るが、この作品世界にどっぷり浸かった今はもう後戻りは出来ない。


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忍耐につぐ忍耐で奥州制覇
藤原経清の息子が清原清衡そして藤原清衡となり、奥州藤原氏へ。

清原家の内紛を源義家との縁も活かし、なんとか乗り切る。
そして源義家の影響力も排除することに成功する。

私利私欲のない清衡だからこそ成し遂げたんだろうなあと思いました。

読むペースが速くなってきた。
この巻の主人公は経清の息子清衛である。まったくのフィクションなら、10~20代の青年期に彼が活躍するように作るのだろうが,清衛の場合はなんと35歳になって初めてその正体を現す。その忍従,経清の妻結有にはさらに当てはまる。人間の執念というものはここまで凄いものかと思う。そしてその運命のなんと哀しいことか。義家もなかなか面白いキャラクターとして登場している。この巻に至って、真の主人公は既に「歴史」と「東北の土地」に移っていっているように思える。本当はもっとゆっくりしたペースで読みたいと思っていた。しかし、小説としての面白さがそれを許さない。最終巻の義経編楽しみである。


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おこう紅絵暦 (文春文庫)

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うーん本当は星3.5!
「だましゑ歌麿」に続く、千一シリーズ第二弾。今度の主役は千一の妻、おこうです。
そのおこうの周りで起きた事件が短編で入っています。
どれも「泣き笑いの人情劇」なので、ちょっとほっこり、でも胸のすーっとするあたりが、軽い世話物の歌舞伎を観ているようです。
また、「だましゑ」の時もそうでしたが、江戸の街の描写がわかりやすく、江戸に旅に行きたくなる程です。

ただ、だましゑ歌麿に比べると、だいぶ軽いタッチになって、きらーくに読めてしまいます。ちょっと物足りないかな。

ちょっと物足りないかな
千に一つの目こぼしもない、千一こと奉行所同心仙波一之進が、巨大な権力を持つ相手とやりあった『だましゑ歌麿』に続くシリーズ二作目。なのですが、主役は千一ではなく、元柳橋一の売れっ子芸者おこうと、足腰は弱くなったもののや槍の腕と口はまだまだ達者な千一の父、左門。ここに、まだ売れない浮世絵師、春朗(後の葛飾北斎)が加わって、江戸で起こった事件を解決していく、短編十二作が収録されています。
決してつまらなくありませんし、短編が嫌いなわけでも苦手なわけでもないのですが、『だましゑ歌麿』のような力の入った作品の後に読むと、どうしても物足りなさを感じてしまいます。命がけで事に当たり、北町のお奉行様に啖呵を切るほどの気概を見せていた仙波一之進が、本作では脇役に徹するどころか、おこうと左門に一歩も二歩も先んじられ頼りなく見えるのも物足りなさを感じる理由の一つです。
シリーズ次作『春朗合わせ鏡』は、主人公をおこうから春朗に替えての、やはり短編集とのこと、楽しみではありますが、千一を主役に据えた『だましゑ歌麿』のような力作長編を読んでみたいなぁ。

可愛いだけじゃないよ!おこう
柳橋の芸者から与力の妻になったおこうが、舅たちの計らいや、過去の人脈で、どんどん事件を解決しちゃう短編集ですが、このおこう、昔はなかなかの跳ねっかえりだったようで、かわいいだけのシンデレラガールじゃなかったことが、読む進んで行くにつれ分かってとても楽しい(*^_^*)  旦那様がそんなおこうの過去を知るたび惚れ直してくれるのがまた嬉しい、人情味と気風の一冊でした。


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天を衝く―秀吉に喧嘩を売った・男九戸政実〈3〉 (講談社文庫)

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天を衝く―秀吉に喧嘩を売った・男九戸政実〈3〉 (講談社文庫) by 高橋 克彦 価格: ¥ 730
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小説として許容できるか
著者の作品の『炎立つ』なども読んでいるが、どれも感動する歴史小説だと思う。

しかし、この作品は安土桃山ということで判明していることも多いため、どうも歴史から逸脱してきていることが判ってしまう。
実際、九戸城跡地からはなで斬りにされた女性の骨も出てきているそうな。

あくまで小説であり、フィクションとして捉えられたら良い作品と思える。
だが私としては歴史として判らない部分を、想像で補ったものを求めていたので星3つです。
ただ、この3巻を買う人は1〜2巻を既に読んでいる人が殆どだと思うので、この巻を読んで終りにするべきだと思う。

読み終わるのが惜しい、ずっと読み続けたかった作品。
歴史小説で泣かされるとは思わなかった。
高橋克彦さんの作品の中で一番好きな、胸を熱くさせられる作品です。

本当に3巻目は読み終わりたくなくて、ゆっくりと少しずつ読んでいった記憶があります。
こんな思いで読んだ作品はこの天を衝く意外にありません。

情念の勝利
 「炎立つ」「火怨」そして「天を衝く」と高橋克彦さんの陸奥三部作といわれていますが、いずれもプロット、登場人物の造形、行動、ラストでの決断などは類似しています。台詞を二つ三つ入れ替えても見分けがつかないかもしれません。
 しかしながら、3作いずれもが概ね高い評価を得ているのは、盛岡在住である作者、高橋克彦さんのまさに情念のなせる業なのでしょう。一言で言ってしまえば、勝者の歴史、中央の歴史、それらばかりが正史だとは努々思うな、或いは正義があったから勝者になった訳ではない、という歴史上、政治上、近年まで軽視されてきた東北地方から中央への痛烈な異議申し立て、これだけは言わせてもらわねばならぬ、という情念のようなものが作品全体から迫り、それが読む人をして、登場人物たちへのシンパシーを感じさせるのでしょう。

何度も読み返したくなる本
最後まで読み終えたあと、またすぐに最初から読み返した。
こんな本は久々でした。
最初から最後まで一気に読み返してしまいました。

ぜひ多くの人に読んでほしい。
 著者の高橋克彦氏は本県の出身で地元の偉人に関する著書を多く出版している。
 炎立つは大河ドラマにもなったのでご存知のかたもいるかもしれないが
九戸政実を知っている人は地元関係者以外はほとんどいないであろう。
 岩手県北と青森県南(旧南部藩領)の地名が多く出てくるためにストーリーが理解しにくい人が多いとは思うが、
義に生きた政実の生涯を多くの人に読んでほしい。
 どれほど前の記憶かは定かではないが関西地区の酒造会社の某氏が「東北は蝦夷の地。文化程度も低い。」
といわれ物議をかもしたことがある。このように東北はいわれのない偏見があるのも事実である。
 この本でそのことが払拭されるとは思わない。政実の言動もデフォルメされているであろうし本の内容がすべて事実であったとは思わないがお勧めの本である。
特にも映画で日本アカデミー賞を取った壬生義士伝の中村貫一郎を知る人には読んでほしいと思う。
 残念なのは私より遅く読み始めた妻のほうが先に読み終わってしまったことである。 


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