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フィクション ![]()
小説なので、フィクションなのは当たり前ですが、つくり過ぎている気がします。アテルイのことはほとんど分かっていないので、できれば、アテルイをモデルとしながらも別名の主人公にしてほしかったです。そのほうが気楽に読むことができたと思います。
火怨 アテルイ ![]()
時代物は苦手意識があって避けていたのですが、ひょんなことからこの「火怨」を読むことに。
最初は歴史に疎い私なのでなかなか読み進まなかったのですが、気づくと引き込まれ、最後には涙を流し流しあっという間に読破してしまいました。
今では、一番心に残る作品になりました。
感動的!! ![]()
「共存共栄」。なぜそれができないのか?蝦夷たちを獣並みにしか思わない
朝廷側の人間たちは、侵略・征服だけしか考えていない。阿弖流為たちは
何万もの朝廷軍を相手に、実に20年もの長い間戦いを繰り返す。お互い
多大な犠牲を出しながら、まだそれでも戦いは続く・・・。戦いを終わらせ
蝦夷たちが安心して暮らせるためにと、最後に阿弖流為がとった行動には
泣かされた。ここまで自分の身を犠牲にできるものなのか。阿弖流為は
真の英雄だった。
「征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷を平定する。」
歴史の教科書ではこれだけの記述で終わってしまうが、その裏には数々の
人間ドラマがあった。前半は無駄に長すぎると思わないでもなかったが、
全体的には読み応えのある感動的な作品だった。
ムダの無い小説、東北の歴史が理解できます。 ![]()
上巻読みました。高橋克彦さんの小説は初めてでした。
とても読みやすく、分かりやすく、理解できない部分がない大変ムダの無い小説でした。
よって、蝦夷のことがとても理解できました。
坂上田村麻呂の時代の事がこの小説でやっと理解できました。(学校の勉強では全く理解できていなかったのに。。。)
でも、あまりにもムダの無い小説なので、進み方がちょっと単純すぎるような気がします。
複雑な人間関係、伏線的な話の構成、登場人物の心の中の表現 等が足りないと思います。
それが無い分、とてもサクサク読み進める事ができ、読みやすいのですが、、、、
読みやすく、理解しやすいので、戦略的なものの進め方、弱いものの事の進め方等の参考にはなりますよ。
私もこの小説の中の蝦夷の朝廷に対する計画的なものの進め方については、実業務にいかしていきたいと思いました。
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感動! ![]()
宮城出身ですが、東北人として岩手の歴史や文化、また先住民である蝦夷に興味が湧いて仕方ありません。
後に読んだ高橋氏著の「天を衝く」なども同じパターンではありましたが、一個の人として共感しました。私自身が古風(現代の風潮が苦手で煩い街は嫌い、緑がないと詰まる…etc.)なせいか、やはり自分たちの土地や自然を愛する心、誇りをもった蝦夷に憧れます。そこのところ実際は誰にもわからないことですが、侵攻してきた大和に対して勇敢に戦った蝦夷の戦闘能力や持久力(食料、兵力、武器製造力など)は事実上相当に優秀であったという点において、東北を日本文化の先駆けとしても読み取ることができるのではないでしょうか。
大河ドラマを見ているようでした。 ![]()
面白いと思います。
でも、私は蝦夷やアテルイについて知りたくて買ったので
そういう意味では面白くなかったかな。
奇襲攻撃や戦略についての話が多過ぎてちょっと飽きました。
もっと蝦夷の人々の文化や暮らしが盛り込まれているのを期待してたから。。
この本は。。。男の子が読むと好きそうかなあ。
残念ながら私はクライマックスに近づくにつれて、冷めていってしまった。
「男気あふれる」といえば聞こえはいいけど、
途中から突っ込みどころ満載です。
「そんなこと、私は上巻から気づいてたわよ!何を今さら!?」みたいな(^^;
そんな事でアテルイは苦悩。
作者は映像化される事を前提として書いているのか
それともこういう作風なのか、著者の本はこれが初めてなので解らないけれど、
個人的にはあまりのドラマチックぶりが白々しくて逆にリアルさを欠き物足りない。
辛口な事を書いたようですが、面白いとは思うし
歴史小説苦手!って思ってた私がスラスラ〜と読破出来たので、星3つ。
どっぷりハマれる熱い男性向けかな!?(^^
栄枯盛衰 ![]()
あれほどの威力を誇り、飛ぶ鳥を落とす勢いの組織にも、壊滅は起こりうる。ハンニバル曰く『どんなに繁栄した組織でも、健康体である身体を内側から蝕む内臓疾患のように、徐々に広がり、いずれは壊滅するのである』の良い見本。古今東西、歴史の輪廻は繰り返されている。
次々と倒れゆく仲間たちを前に、アテルイのとった行動には時代背景の差こそあれ、組織運営にはこれ以上ない良いヒントがあると言えよう。『組織は指導者の才能で左右される』のだ。
物悲しくも勇気付けられる本書は、自信がネガティヴになった時に読んでみると、活きる活力が沸いてくる。
素晴らしい本に出会った。
☆×10 ![]()
こんなに感動して泣いたことはないと思います。
アテルイたちの最後の策の真意を知ったとき、涙がボロボロこぼれてしまいました。
後半はずっと泣きっぱなしでした。
言葉では上手く言えない。。。
ぜひ、たくさんのいろんな人に読んでもらいたいです。
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面白いのですが ![]()
「竜の棺」など、明確な歴史観を元に、伝奇的作品を多く著している著者の、大河ドラマの原作となった本。
大河ドラマ自体は印象が薄く、今回読み返して「こんな話だったか」と瞠目しました。
大変に面白いのですが、読みにくいです。
多くの登場人物が入り乱れる中で、このセリフは誰がしゃべっているのかが、そのセリフ文を読み終わった次の文を読むまでわからないということがよくあり、しばしば数行さかのぼって読み直すという作業を強いられました。特に、前半の前九年、後三年の役のあたりでは、源義家以外はあまり著名ではないので(私の不勉強もありますが)、人間関係を丁寧に整理しながら(名前も含めて)読んでいかないと、「この人、誰だっけ?」と立ち止まってしまうこともしばしばでした。
また、非常に凝った策謀、陰謀があまりにも多く、さわやかさはあまり感じられません。
しかし、第一級の政治小説、戦記小説であることは間違いないでしょう。創作の余地も多いと思われ、著者の想像力、構想力のすごさに感服しました。
蝦夷の凄さを見せつけるが ![]()
奥州藤原氏の誕生と滅亡までの歴史小説。
第一巻は、朝廷側の陸奥守藤原登任 v.s. 蝦夷の安倍家。
東北がこれほど豊かだったこと、そして、朝廷配下の勢力ではなく、蝦夷がなぜこれほどまでに豊かだったのかは、驚きを感じた。
朝廷から見た蝦夷と蝦夷から見た朝廷という構図が面白い。
安倍頼良が藤原登任に対して行った接待を吉次が一喝したシーンが心に残った。頼良は、登任に対して蝦夷の凄さを見せつけ、度を越した贈賄をすることで朝廷の官位を得ようとする。しかし、吉次は登任はそもそも蝦夷を人としてみていないため、今回の接待は登任の蝦夷に対する欲に火をつけただけで、蝦夷と朝廷との戦を招くだけだという指摘をした。事実はその方向に向かう。これは明らかに頼良の現状認識が甘かったことが招いた事態。
最高指揮官は自分の力の見せ方は非常に気をつけなければいかんなあと思いました。
評価の分かれる作品 ![]()
前九年後三年の役を描く異色作。
前半は前九年の役、つまり安倍氏の戦いを描き、第三巻で完結する。
前九年の戦いについて、比較的詳細かつ信頼できる歴史資料は、ほぼ『陸奥話記』に限られる。
この作品も当然、陸奥話記をタネ本として進行してゆくが、
随所にミステリ作家として、そして東北人としての高橋氏の解釈が加わる。
ただ、現在ではほぼ偽書であることが証明されている
”東日流外三郡誌”にインスパイアされたと思われる歴史解釈がある点は、少々気にはなる。
アラハバキ信仰や、環状列石の呪術的描写は、歴史小説というよりは、ミステリ作家としての高橋氏の顔が強く出ている。
思い入れを隠さずに熱く描く人物像は、東北人としての高橋氏の顔である。
こういった要素は人によっては違和感を感じるだろうし、好きな人はとことん好きになるだろう。
評価の分かれる作品と感じる。
生かし、生かされるということ ![]()
将は己を捨て部下や民の為に生きる。民は将を慕い、部下は自分を想ってくれる将の為に命を投げ出す。人間は自分の存在を周りから認められた時に生きている充実感を味わえるのではなかろうか?人が人として存在を認めて貰うこと。それには権力も、高価なもので着飾り衆目を集める事も必要ない。他人を認め、大切にする事で自分も大切にされ生かされる。
高橋克彦の歴史小説の主人公達は現代に生きる我々が忘れてしまった大切なものを思い出させ、感動させてくれる。
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奥州藤原氏滅亡へ ![]()
清衡は楽土を作り上げた。
その楽土を受け継いだ者たちが源頼朝により滅亡するまでの物語。
自分たちの立場を絶対的にするために招いた源義経。
その欲が奥州藤原氏滅亡に帰結する。
真の楽土 ![]()
「曽祖父の望んだ国だ。民のすべてが一つとなってともに助け合う。それが楽土」
この泰衡の言葉に象徴されるように、ついに蝦夷は楽土を実現した。だが、そこに源平合戦にからみ、源氏の手が・・・。
今、「美しい国づくり」などという言葉がもてはやされているが、真の美しい国とは、この奥州藤原氏が築き上げた平泉をはじめとする奥州のことではないだろうか。誰もが笑って過ごせる国、誰もが助け合って安心して過ごせる国・・・。
経清、清衡らの思いを受けて実現したこの国を守るため、泰衡は一人苦悩しつつも、最後の決断を下す。それは例え己の身を引き換えにしたとしても、蝦夷の心を残すために・・・。
この本は、あくまで歴史小説にすぎないですが、現在の日本の情勢に照らし合わせても、その思想・考え方は極めて方向性も内容もマッチしており、まさに見本とすべき姿の一つを現してくれます。願わくば、この本を多くの方に読んでいただいて、一人ひとりの考えに変化をもたらしてくれればと思います。
情念の勝利 ![]()
「火怨」「天を衝く」とともに陸奥三部作と言われる本作ですが、いずれもプロット、登場人物の性格の拵え、台詞回しなど、いずれもよく似たパターンです。
下手な作家がこれをやれば、マンネリ、二番煎じ、才能の枯渇などと酷評されるところですが、殆ど、そのような評が無く、三作いずれも概ね好感を持って迎えられているのは、やはり作者高橋克彦さんの力量でしょう。
単に小説の素材として、面白い物語に出来そうだから、アテルイ、奥州藤原氏、九戸政実を選んだというのではなく、とかく中央からは歴史上軽視されてきた東北人として、正史への異議申し立て、「これだけは何が何でも言わせて貰わねば気がすまない。歴史上の勝者の歴史だけが正史ではない」という執念、情念のなせる技なのでしょう。それが三部作いずれもの作品中から滲み出ているからこそ、同じような作りの物語であっても、熱いものを感じさせてくれるのです。人を感動させるもの、動かすものは技巧や論理だけではないのです。
全五巻を読み終えて ![]()
蝦夷(えみし)の誇りとは何であろうか。この物語の主題は、中央対辺境。その中で、辺境の側から中央を見る、という視点でこの物語は作られている。摂関政治は現代にもつながる管理社会である。そこから抜け出そうとすれば、新たな時代、武家社会しかない。しかし、武家の社会は一歩間違えれば、いやたいていはどの国も、まずは軍事独裁国家になる可能性が大きい。高橋克彦氏はそういう時代の流れの中で、そうはならない可能性もあったのではないか、とこの物語をつむいだのであろう。武家社会でありながら、合議制を本旨とし、平和を求め、国の産業を盛りたてることを目的とする国造り。それは東北という小さな国の中であり、しかも金山という産業があってこそ可能な国つくりではあったが、ここに蝦夷の誇りがあった。源平の戦を主題にした小説は幾多もあったが、いずれも、台頭する源氏を肯定する物語であった。しかし、そういう物語からは、人間の情愛、権力闘争はつくりやすいが、新しい時代を理想化しないと話が終わらない。時代から離れた者たちから、物語を作るということ、たとえば僧侶の立場から作る、ということも出来るだろう。ただ、それだと「国」の本質は見えてこない。当時、日本であって日本ではなかった地域から物語を作ることによって、初めてその時代の全体像も見渡せるし、「誇りある国」を小説は描くことが出来るだろう。我々はもっと、こういう物語を自らの物にしなくてはならない。たとえば、アイヌの物語。たとえば、琉球の物語。誰かきちんと描いてくれないだろうか。
ところで、この物語を読み終わった後、藤原氏みたいな闘いを現代でもしているところを思いだした。圧倒的な中央の力に屈せず、しかも媚びることなく、闘いの先を読みながら、長い長い闘いを自らの生活の一部にしながら、「命こそ宝」という経清にも通じる思想を全員のものにし、そして何度か勝利を収めた「国」が現在の日本にある。沖縄である。沖縄が日本に正式に入っていた期間はまだ100年にも満たない。沖縄から日本を見れば、日本の本当の姿が見えるのかもしれない。
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もう後戻りはできない ![]()
戦争はいったんおきてしまえば、勝敗がどうなろうと、悲劇を生むのみ。だから経清も貞任もそれを避けるべく今までがんばってきた。しかしこの巻は全編を通して戦争を描く。そして「前九年の役」が終わる。貞任と流麗の選択は、大将とその妻としては正しくなかったのかもしれないが、人間としては心打つものがあった。ただ経清の最後の選択はいただけない。彼ならばこうなる前にいくらでも打つ手があったはずだ。事実今までは「そこまで考えるか」というほど先手先手を打ってきたのではなかったか。不満は残るが、この作品世界にどっぷり浸かった今はもう後戻りは出来ない。
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読むペースが速くなってきた。 ![]()
この巻の主人公は経清の息子清衛である。まったくのフィクションなら、10~20代の青年期に彼が活躍するように作るのだろうが,清衛の場合はなんと35歳になって初めてその正体を現す。その忍従,経清の妻結有にはさらに当てはまる。人間の執念というものはここまで凄いものかと思う。そしてその運命のなんと哀しいことか。義家もなかなか面白いキャラクターとして登場している。この巻に至って、真の主人公は既に「歴史」と「東北の土地」に移っていっているように思える。本当はもっとゆっくりしたペースで読みたいと思っていた。しかし、小説としての面白さがそれを許さない。最終巻の義経編楽しみである。
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ちょっと物足りないかな ![]()
千に一つの目こぼしもない、千一こと奉行所同心仙波一之進が、巨大な権力を持つ相手とやりあった『だましゑ歌麿』に続くシリーズ二作目。なのですが、主役は千一ではなく、元柳橋一の売れっ子芸者おこうと、足腰は弱くなったもののや槍の腕と口はまだまだ達者な千一の父、左門。ここに、まだ売れない浮世絵師、春朗(後の葛飾北斎)が加わって、江戸で起こった事件を解決していく、短編十二作が収録されています。
決してつまらなくありませんし、短編が嫌いなわけでも苦手なわけでもないのですが、『だましゑ歌麿』のような力の入った作品の後に読むと、どうしても物足りなさを感じてしまいます。命がけで事に当たり、北町のお奉行様に啖呵を切るほどの気概を見せていた仙波一之進が、本作では脇役に徹するどころか、おこうと左門に一歩も二歩も先んじられ頼りなく見えるのも物足りなさを感じる理由の一つです。
シリーズ次作『春朗合わせ鏡』は、主人公をおこうから春朗に替えての、やはり短編集とのこと、楽しみではありますが、千一を主役に据えた『だましゑ歌麿』のような力作長編を読んでみたいなぁ。
可愛いだけじゃないよ!おこう ![]()
柳橋の芸者から与力の妻になったおこうが、舅たちの計らいや、過去の人脈で、どんどん事件を解決しちゃう短編集ですが、このおこう、昔はなかなかの跳ねっかえりだったようで、かわいいだけのシンデレラガールじゃなかったことが、読む進んで行くにつれ分かってとても楽しい(*^_^*) 旦那様がそんなおこうの過去を知るたび惚れ直してくれるのがまた嬉しい、人情味と気風の一冊でした。
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読み終わるのが惜しい、ずっと読み続けたかった作品。 ![]()
歴史小説で泣かされるとは思わなかった。
高橋克彦さんの作品の中で一番好きな、胸を熱くさせられる作品です。
本当に3巻目は読み終わりたくなくて、ゆっくりと少しずつ読んでいった記憶があります。
こんな思いで読んだ作品はこの天を衝く意外にありません。
情念の勝利 ![]()
「炎立つ」「火怨」そして「天を衝く」と高橋克彦さんの陸奥三部作といわれていますが、いずれもプロット、登場人物の造形、行動、ラストでの決断などは類似しています。台詞を二つ三つ入れ替えても見分けがつかないかもしれません。
しかしながら、3作いずれもが概ね高い評価を得ているのは、盛岡在住である作者、高橋克彦さんのまさに情念のなせる業なのでしょう。一言で言ってしまえば、勝者の歴史、中央の歴史、それらばかりが正史だとは努々思うな、或いは正義があったから勝者になった訳ではない、という歴史上、政治上、近年まで軽視されてきた東北地方から中央への痛烈な異議申し立て、これだけは言わせてもらわねばならぬ、という情念のようなものが作品全体から迫り、それが読む人をして、登場人物たちへのシンパシーを感じさせるのでしょう。
何度も読み返したくなる本 ![]()
最後まで読み終えたあと、またすぐに最初から読み返した。
こんな本は久々でした。
最初から最後まで一気に読み返してしまいました。
ぜひ多くの人に読んでほしい。 ![]()
著者の高橋克彦氏は本県の出身で地元の偉人に関する著書を多く出版している。
炎立つは大河ドラマにもなったのでご存知のかたもいるかもしれないが
九戸政実を知っている人は地元関係者以外はほとんどいないであろう。
岩手県北と青森県南(旧南部藩領)の地名が多く出てくるためにストーリーが理解しにくい人が多いとは思うが、
義に生きた政実の生涯を多くの人に読んでほしい。
どれほど前の記憶かは定かではないが関西地区の酒造会社の某氏が「東北は蝦夷の地。文化程度も低い。」
といわれ物議をかもしたことがある。このように東北はいわれのない偏見があるのも事実である。
この本でそのことが払拭されるとは思わない。政実の言動もデフォルメされているであろうし本の内容がすべて事実であったとは思わないがお勧めの本である。
特にも映画で日本アカデミー賞を取った壬生義士伝の中村貫一郎を知る人には読んでほしいと思う。
残念なのは私より遅く読み始めた妻のほうが先に読み終わってしまったことである。
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