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類語国語辞典

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これが類語辞典なんですね
現役の翻訳家の方たちが薦めるのは角川の『類語新辞典』。
でも行きつけの本屋になく、代わりにあったから購入したという…申し訳ない動機ですが。

これは良いものを買った。

まず索引の引き易さ。やはり分野別より、あいうえお順に限ります。
分野ごとの見出しにまで簡単な語釈が付いて。
その分野を更に細かく類分けし、より正確な類語が判明。
文字も大きすぎず小さすぎず。
時にカタカナ語・英語・対照語・反対語まで学べるうえ。
注欄で他の語との意味や用法の微妙な違いを解説。

翻訳の勉強をしてて悲しいのは自分の日本語のボキャ貧を目の当たりにすることですが
もう手放せません。本当に助かってます。

しつこいですが…これは良いものを買った。


とても使いやすいです
冒頭の索引から引くも良し、項目から引くも良し。
とても使いやすい仕様だし、語彙も充実しています。
類語辞典はこれが初めてですが、おそらく他社の物を検討する事は無いと思います。
満足しています。

角川類語辞典の改訂版相当
昔の類語辞典は、どういう趣旨で類語が集めているのかがよくわかりませんでした。
装丁もぱっとしないし、買っても、引いたことがありませんでした。
角川類語辞書が出たときに、衝撃的でした。
読んだり、見たりするだけでも勉強になる類語辞書。
しかも、分類もわかりやすく、参考になり、シソーラスという概念を初めて知りました。
A 自然
B  人事
C 文化
に分類し、
それぞれをさらに3−4
A 自然:自然、性状、変動
B  人事:行動、心情、人物、性向
C 文化:社会、学芸、物品
に分類しています。

この分類自体が、新鮮で、さらに、その配列でいろいろ知りたいことが分かったときの驚きは今でも残っています。

インタネットの検索では、用語の木としてのシソーラス(類語辞書)は役に立ちます。
そのため、用語の木の作り方を説明したり、音楽とか、ソフトウェアとかの領域に絞って作ったりしました。

その際に、いつもお手本としておいていたのがこの類語辞書です。
仕事場用と、自宅用の2冊をいつも常備しています。

この類語国語辞典は、内容は充実したかもしれませんが、想定が古くさい感じで好きになれません。
なぜ、意匠を変えたのでしょうか?

ps.
角川類語辞典で、細かい分類名で気に入らないものは、
気象:天気
位置:場
形状:高千
数量:数
関連:関係
労役:労働
などのように、自分で言い換えて使っています。

使い方いろいろ
 本書の「序」にもあるとおり、ある言葉の意味を理解しようとするとき、「国語辞典の語釈」と併せて「類義語との比較」によって、より確かなものとなる。本書はその「類義語との比較」に最適の辞典である。また、類義語を調べるほかにも、敬語表現(尊敬語・謙譲語)を調べるのにもたいへん便利である。(例えば、「言う」を引くと「おっしゃる」「仰せになる」……とたくさん出ている)
 ただ、索引だけはいただけない。かな書きがされていないため、目的の言葉を探すのにずいぶん時間がかかる。その分★一つ減。

読み物として枕元に
「スイートハート」の文例が気に入って購入した。
暇を見てはこの本から気になる文例を探す。見つけると語彙や文例に線を引いている。
線を引いた語彙は、私の宝物だ。いつの日か使おうと、心にしまい機会を待つ。


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面白く読めるが・・・
面白く読めるし、扱っている数学のテーマが簡単なので、数学が苦手な方でも「数学って何となくだけどすごいな」と思える点ではよい作品だと言える。

ただ記憶を失うくだりで、設定に矛盾点がみられるので、どこか悲しい気分になってしまう。設定も「数学」的な論理できちんとして欲しかった。

映画と合わせてどうぞ。

あたたかい人間関係に和みます。
随所に現れる数式には苦手意識が湧きますが、博士の数学への熱い思いがひしひしと伝わってきました。家政婦さんと、その息子さん、そして博士の間に流れる不思議なひととき。息子さんの博士への信頼や愛情にも感嘆させられます。
生涯独身だった博士にとり、三人で過ごしたひとときはかけがえのない時間だったのだと思います。

設定に無理がある
この本に入り込んで愉しむためには、
「数学への興味」と「日本プロ野球への興味」と「粗に対する寛容さ」が必要だと思う。

私は両方共に不足していたためか、この本が、これほど褒め称えられる理由が良く分からなかった。
数学は嫌いではないが、既に分かっていることを殊更作品の中に含めて紹介する意図に共感できなかったし、
なにしろ博士の記憶が80分しか持たないという、かなり無理のある設定にどうしても鼻白んでしまった。

なにしろ80分ごとに、家政婦さんとその息子が『初対面』の人物になる。
果たしてそう言った人とじっくりと親交を深めることが出来るのだろうか。
出来るのであればいかにして克服するか。

その点を期待して読んでみたが、まるで記憶障害という前提がすっぽ抜けたようなストーリーで展開し、
時々、場を盛り上げるために80分記憶が用いられるだけで、
そう言った困難をいかに乗り越えて、心を育むのかがしっかり書かれていない時点で、興ざめした。
まるで話を盛り上げるためだけに使われる前提条件ほど、白けるものはない。

勿論、クリップなどで人物の特徴を控えてはいる。
だが、そんな狭いメモの中で、果たして感情や想いまでを残せるだろうか。
それらを読んですぐに理解し、無いはずの経験までをも想像力で補って振る舞えるのか。
それは考えるだに無理な話である(逐一ボイスメモを文字に変換してPCに記録するならまだ分かるが)

結局、この小説の最大の特徴である記憶障害という設定に無理がありすぎ、
それなのに、その設定を最大限に使って、感動ものに仕上げようとしているところが、あざとくも感じた。

いくら数式に完璧さや美しさがあっても、それだけでは解決しないことがこの世には山ほどあることを、
この本が語っているのならば、あるいは愉しめたかも知れないが。

知的好奇心がくすぐられつつ、せつなさで胸がいっぱいになる佳作
数学にまつわるさまざまな逸話を、
非常に魅力的に語ってくれています。
最初はストーリー面よりも
そういった「数学小話」的な面白さが魅力的で、
読み進むにつれて物語にも引き込まれていき、
一気に読破してしまいました。

とても読後感がよく、万人におすすめしたい佳作だと思います。
小川洋子の文章は実に美しい。
華美でなく、安くなく、
手本にしたい文章ではないでしょうか。

家政婦さんと博士の穏やかな時間。
80分しか記憶の持たない博士を、ひとりの人間として、すぐれた数学者としての尊厳は傷つけることなく接する家政婦さんは、仕事のプロフェッショナルだと思った。
翌日には、こちらの存在をもう一度分かってもらうところから始めなくてはいけない。
痴ほう症の老人介護に関心もあるので、こんな風に人間として付き合うことが理想なんだと思う。
素敵な家政婦さんと、とても物わかりのいい家政婦さんの子ども、ルート。
三人のほのぼのとした時間が、暗くなりがちな話題も、ときには笑えるエピソードになり、読み終えたあと、さわやかな気持ちになれました。


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現役高校生でない人におすすめ
ひたすら「歩行祭」を描いた青春小説。
大きな事件が起きる訳ではありません。
でも面白いんです。


登場人物が落ち着いてるし爽やかだし、決してリアルな高校生像とは言えません。
実際の高校生はもっと色々と悩みが尽きないものですし。
なので、現役の人が読んだら現実味がないと感じるかも。

だけど、過去高校生だった人が読むとしっくりきそうです。

読後感の良い青春小説
高校の伝統行事で、24時間かけて80キロを歩く「歩行祭」
ただ歩くというイベント。
たった2日間の出来事。
この平凡なイベントを綺麗に描き切れています。
何気ない日常を見事に描けるのは、作者の力量ですね。
しかし、完璧な小説すぎて、少し感情移入できないところが気になりました。
上手な心理描写と、ほどよい甘酸っぱさ。
読後感さっぱりした青春小説でした。

完璧さがアダに
完璧なストーリー、完璧な登場人物に、完璧な伏線回収。

そう、まるで、「京都に旅行に行って金閣を見て清水の舞台から風景を楽しみ嵐山で渡月橋を渡り錦市場でおばんざいに舌鼓をうちお土産に八ッ橋を買った」ような…

そんな、完璧なんだけどそれが逆に気恥ずかしい作品でした。

一度読んでみれば本屋大賞には選ばれるけど直木賞には選ばれないのがわかります。

そのせいか、「解説」からはある種の寒々しさを感じるけども…

難しいことは考えたくない、ただ読後感のいい活字が読みたい!ってくらいならいいかも…

小説は必ずしも文学ではないのです

夏の夜の花火のように
高校時代、友達と他愛もない話を沢山した。
でも、そのほとんどは、今では記憶に残ってもいない。
かすかに教室の風景をうっすらと思い出すことができるくらいだ。

でも、修学旅行の最後の夜に、眠さをこらえながら、親友と二人でお互いの
将来の夢を夜通し語り合ったことだけは、今でもはっきり覚えている。
人が他人に本心を見せる機会は人生を通じてもそう多くはないが、
酔った大人がつい本音を漏らすように、肉体的にも疲れきった高校生も、
いつもより正直になれるのだろう。
この本のように、別れが近く、二度と訪れないイベントの時には特に。

心の壁が崩れ、お互いが心に抱えていた秘密が、一気に共有される瞬間。
毎日のように一緒にいた親友のことでさえ、本当には知らなかったことに気づく。
それは、まるで夏の夜の花火のように、人の心を明るく照らし、高揚させる。
そんな親密で幸せな瞬間は、まさに花火のようにすぐ終わってしまうが、
色褪せることのない大切な思い出として、人の記憶にずっと残っていく。

この本は、誰にでも経験がある、そんな花火のような瞬間の美しくも儚い空気を
見事に描ききっているからこそ、こんなにも多くの人の共感を得ているのだろう。

ストレートな青春小説
実は恩田陸ってあんまり好みの作家じゃなかった。
「ライオンハート」でイマイチ…と思いながら、
懲りずに「光の帝国」「不安な童話」を読んでも、やっぱりうーん…。
最後の1冊と思って、「夜のピクニック」を買ってみた。

物語の舞台が、高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。
夜を徹して80キロ歩き通すという地味なシチュエーションの中で、
主人公と同級生達の感情と状況の描写が上手いと思った。
時間軸とストーリーがちゃんとリンクしてて、
物語がきれいに流れていく感じ。

ほんとにストンとした打算のない感じの青春小説。
逆に打算的なのかな?
ちょっと登場人物に「人間らしさ」がなさすぎる。
どこか遠くの夢物語みたい。
実際の高校生って、もっと傲慢で子供で無邪気だと思う。
あんな超越してないよ。

でも
「みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。
どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。」
このセリフは好き。すごく分かる気がする。
そういう事ってあるよねって思う。
青春ってそういう事だねぇ。

まだなんとも判断しづらいので、
もうちょっと読んでみるかもしれない。


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『もののけ姫』に接した方は・・・
 読み始めると、風呂の中でも読み、二日三日で読み通した。(次に記すことは、読んでからかなりたち、頭の中が整理されてから思い着いたことです。)この作品では「壊す人」という神さまと言える存在が出てくる。物語の中での役割は、『指輪物語』の、動く森(あるいは意志をもち動く木々)、『もののけ姫』のシシ神様とも重なる。どちらかの作品に接した方は、これらの神(あるいは精霊)のイメージを手がかりに『同時代ゲーム』の世界に入っていく、という道筋がありうるかもしれない。
 いったん物語の世界に入ったなら、きっとはまるでしょう。

巨人の星
村=国家=小宇宙の神話と歴史を多層的に記した壮大な「御伽噺」であるが、単にそれに終らせずに様々な寓話とパロディが織り込まれているのはいかにも大江らしいところ。特に「巨人の星」のパロディは秀逸であり、梶原一騎の原作は単に大仰なだけで何のリアリティーもない話であったが、この大江版巨人の星はそれ以上に大仰でありながら妙なリアリティーがあって絵空事と思えないのが大江的リアルさの真髄であろう。出版当時大層物議を呼んだ作品であるが、存外そんな風に読んだ方が理解が深まるかも知れない。大江の「知的パロディ」満載の娯楽小説だ、とね。

何故大江氏が小説を創り続けるのか
たしかに読みづらい作品であるかもしれない。
作品の内包する世界が重層的で、しかもそこへの入り方
がわからずに戸惑ってしまう、それが読みづらさとなって
いるように思う。
しかし、自分の表現したいことはこの形でしか描き得ない
という確信の下に筆を進めていることは、最後まで読めば
必ず感じることができると思う。
「同時代ゲーム」という題名に込められた世界観。
広げた風呂敷をラストで見事にたたむ作品構成。
そして、書き手である「少年」の叫び。
何故大江氏が小説を創り続けるのか、その深層に触れる
思いがする。
何ヶ月かかっても、ぜひ最後まで読むべき作品だと思う。

時間があれば
章を追うごとに少しずつ神話と歴史が見えてくるのは面白くなってくるのだが、いかんせん長い。その上、一人称で書かれた妹に向けての手紙という文体なので、括弧でかこまれたセリフってものがゼロに等しいくらいで、余計に長く感じた。時間がなければ読まないほうがいいかもしれない。


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専門的な数学をやる前に一読して欲しい
本書は読みやすく興味をそそられる内容に触れられており、特に考え込むこともなく一気に読み切ることが出来る。

大学教育において数学の力があるかないかで大きく進路も変わってくるのはもちろんのことであるが、
論理的思考能力を磨くために数学は格好の題材である。
しかし大学生で数学を苦手としている人が多く、物理嫌いの学生が増えるなどの影響が出ている。
そこから理系離れが起こっているとも言える。これは悲しい事実である。

数学は美しい世界であり非常に知的好奇心をそそられる分野であるが、すぐに伸びない分野であるがゆえに理解されにくい業界になってしまっている感は否めない。

そこで本書のように一気に読み切ることができ、ぼんやりと「数学って面白そうだな」と思わせてくれるような本がたくさん現れることを期待したい。

数学に興味はあるけど分からない人のための本
「国家の品格」の藤原正彦と「博士の愛した数式」の小川洋子の対談をもとにした本書では、数学の持つ”美しさ”に主眼を置いて話が展開されている。
私は数学者が常々云う、美しさ、というものが理解できなかった。数学が得意な人や、数学者は、数学はあるべきものがあり、無駄なものが省かれた状態で非常に美しいという。しかし私には何が必要で、何が余分なものかさっぱり理解できず、美しさ、に触れることが出来なかった。小川さんの作品が好きで、彼女が美しい、と作中で描写するものに共感できるため、何が何でも彼女が美しいと思うものに私も触れてやろうと思った。結果、――、無論、藤原氏の分かりやすい解説があったおかげだが、少し、数学のもつ美しさに触れることが出来たように思う。
又、数学の絶対性にいまさらながら驚愕せずにいられなかった。人類が生まれる前から、また滅亡した後でさえ、三角形の内角の和は180度であるという、文字にするとそっけないが、落ち着いて考えると恐ろしいまでの事実に私は打ちのめされてしまった。

宇宙の未踏の果てを、ちらりと垣間見せてもらったような
 『博士の愛した数式』という魅力的な作品を書いた作家(小川洋子)が、その小説が生まれるきっかけになった数学者(藤原正彦)と、数学の美しい定理や天才数学者のこと、素数や虚数、πの不思議などについて語り合った対談集。

 <数学は役に立たないから素晴らしい><数学は圧倒的に美しい>という辺りからはじまった対談が、最後のほうでは、ゲーデルの「不完全性定理」だとか「ゴールドバッハの問題」「ビュッフォンの針の問題」「オイラーの公式」といったところまで行ってしまう。ふたりのお話を聞いているうちに、宇宙の未踏の果てをちらりと垣間見せてもらったような、そんな気持ちに駆られました。

 藤原先生も感心していらっしゃいましたが、小川洋子さんの質問が的を外さないものであったところ、素晴らしかったです。作家の自在で生き生きとした想像力、ひらめきを感じる、目に浮かぶような比喩、深い共感に満ちた会話のリターン、タイムリーで鋭い質問の数々に、「小川さん、やるなあ」って、惚れ惚れさせられましたねぇ。

 あとは、そう、藤原先生が言っていた<天才数学者が生まれる三つの条件>、これも印象的で忘れられない。その三つの条件というのは、「何かにひざまずく心を持っていること」「子供の頃から美しいものに接していること」「世俗的な役に立たない、精神性の高いものを尊ぶ気持ちを持っていること」というもの。なるほど、言い得て妙であります。

 妙といえば一番妙な気分に捉われたのが、オイラーの公式。小川さんが、<無限に永遠に続く数が、一瞬にしてパッと手品をかけられるみたいに−1になってしまう。魔法ですね>と言っていたけれど、不思議だなあ、何か奇跡のような美しさがあるなあと思いました。

面白い
「博士の愛した数式」を書籍、映画で楽しまれた方がこれを読むとさらに楽しさが増すのではないでしょうか。教育、文化、人間・・・この本は数学を通り越して、広範な議論に発展する可能性を感じさせます。日本ももっと自信をもっていいんだというメッセージが熱いです。作家の美意識と数学者の美意識、お互いに波長が合っているんだな〜と、こんなに美しい対談ができるようになれればと思いました。

さらさらと楽しく読める
「博士の愛した数式」の著者と「若き数学者のアメリカ」の著者の対談。数学周りは、まあ、知っていることなので、特にどうと言うことはないし、それ以外も特にどうと言うこともない内容ではある。しかし、さすがにこのお二人、楽しく読ませていただいた。

超一流の数学者でも数学に対するコンプレックスを持っているという文章は力づけられた。世の中一人残らず数学が不得手なのだ。

数学に痛い目にあったんだけど何となく気になる、と言う人にはお勧め。興味の入り口になればいいと思う。


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普通の言葉に知らないことばかり
数ページを読んで止まらなくなった。題名のとおり日本語の作文の教科書であるが、著者による長年の研究に裏付けられた薀蓄がちりばめられており、読み物としても十分に魅力的な本である。薀蓄といっても押し付けがましいところが一切なく、明快な文章を含め、読んでいて実に気持ちがいい。一見基本的な内容も多いが、それが論理的に説明されているのは非常に新鮮である。

解き進め、実感する
 単語、文法、語用法、読解などを5つに項目立てし、問題を解き、解説による答え合わせを行いながら読み勧めていく作品。傍らに筆記用具とノートは必須だ。
【1章】「思う」と「考える」の違いから展開される第一章。言葉の微妙なニュアンスを問う。意味はほぼ同様でありながらも用法の大きく異なる漢字について語源を辿ることでその違いを解き明かす。単語を解剖する方法と、単語への感受性を鋭くする習慣を身につける。
【2章】主述の関係をパターンに分け、「読みやすい文章」と「読みにくい文章」の違いを問う。日本語の基本は主述を結ぶ「は」と「が」にある、と言い切る著者の文法論が光る。
【3章】うっかり書いてしまいがちの、「のである」口調と「〜が」の連続した文章。読む側に与える印象と読みやすさを考えながら、問題点を抽出、添削する。
【4章】1〜3章までの内容を用いて文章の「縮約」に臨む。還元、読解、創作能力を総動員して行う「縮約」によって、文章の骨格を見出し日本語の体系を実感する。この作品の醍醐味といえる章。
【5章】最後に、敬語の用法を尊敬、謙譲、丁寧語それぞれのルーツを辿り理解する。

 各章の内容は上記のようなものだ。巻末には問題の配点表があり、自分の得点から現状の日本語への理解力が振り返ることができるようになっている。偉そうに色々と書いてしまったが、私の自己採点は250点中160点。(ちょっと甘くつけたのに・・・)まだまだ理解不足だと実感させられる。
 テストは悔しい思いをしたが、読み物としてもこの作品は面白い。著者は読者の文章技術向上のために本作を書かれているが、表面的な技術習得などは全く目的としていない。問題と向き合い、考え、答えを出す過程を通して、日本語の持つ奥深さと味わいを実感して欲しいと思っているのだろう。読み勧めるうちに、言葉に対し感覚が研ぎ澄まされていく実感と楽しさを覚えた。また、有名な学者や作家であっても歯に衣着せずにズバリと切る著者の言葉は、力強さと確かさを持ち、新鮮であり刺激的であった。
 大きな概念や現象を捉える時、そして発信する時、自身を形作る言葉の本質を掘り下げた人とそうでない人では言葉の重みが違う。著者は志賀直哉をズバリと切った。志賀作品をほとんど読んだことのない私にはそこに何の判断も下せないが、それをするだけの言葉の掘り下げと向き合いが、著者はできていることは頷ける。そしてそれは実際に何度も自問し、書き出してみないと習得できないものなのだろう。
 著者がなぜ練習帳という形式をとったのか。最後に作中から一文引用する。

〜極意というのは実は簡単なものです。その言葉だけを見るとそれは簡単です。しかし、その言葉が指す事実がいかに広く深いかを、実際を通して感得できるに至ってようやく、極意書の文章の意味が分かるようになったといえるでしょう。〜

役立つ一冊☆
この著者はいつも謙虚な姿勢で文章をまとめているらしくとても読みやすいです。

日常的な単語、文法、敬語についてまとめていますが本質をつかれるとうっとたじろいでしまうところがたくさん指摘されていて退屈しません。一気に読めます。

高校生の時に読んだのですが、本当に役立ちました。
「が」を使うなとか「である」「のだ」を消せという指摘は本当に的を得ていると思います。
これは大学生になった今でもこの本を読んでいてよかったなあと思うので日本語を使うすべての方におすすめの一冊です。

英語力云々の前に、日本語力が基本ですなぁ
本書で書かれている内容を理解できていないと、外国語マスターなんて覚束ないと思いますね。特に「単語に敏感になろう」という章で、色んな類義語の違いを理解する下りがありますが、こういう「言葉のニュアンスにこだわろうとする気持ち」が外国語学習でも重要だと思うわけです。また「は」と「が」の違いに関する処は、aとthe(と無冠詞)/単数と複数の問題を理解する時の心構えに通じるものがあります。こういう細かい処に敏感でないと、外国語で細かいニュアンスなんて表せるはずがありません。新書ですから分量的に尽くせる筈がありませんが、上の意味での「語学学習の心構え」を学ぶ本なのだと思います。
最近は「英語は小学生から学ばないと、、、」とかいう話がありますが(→発音/聴取り力では一理あり)、本書で述べられているような「日本語に対する深い理解/感覚/こだわり」が基本にない限り、外国語の理解なんて上っ面をかすめるだけじゃないか、とも思いますね。(理系だから国語は試験科目としてやらなくて良い、とかいうのも暴論です)そういう視点で本書を読んでみるとまた違った楽しみ方が出来るかもしれません。「日本語と外国語」(鈴木 孝夫)/「日本語(上)(下)」(金田一春彦)と同時期に読んでいたので、そんなことも思ったりした次第です。

共感できるがボリューム不足
ただ闇雲に正しい表現をしろというのではなく、目的のために記述の方法や表現の方法を工夫しなければならないという筆者の態度が、心地よい。その態度は敬語に関する記述でも同様で、「どのような表現が適切であるかは時代によって変わってくる。しかし、文章のルールや構造を知っていないと、臨機応変に適切に使っていくことができない。」と筆者は述べている。しかし、ボリュームはやや少ないため他の本で補充する必要があるだろう。


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深すぎる
「神に栄えあれ」で終わるこの小説は、数々のメタファーに満ち溢れ、特に最終章の意味するところは「深すぎて」消化しきれないものだった。
戦場で生き残り、飢えと乾きに朦朧としながらも野火の方角へ歩き続ける一等兵がいる。一等兵は人肉で飢えを満たすという欲望に突き動かされながらも、すんでのところで踏みとどまる。神の声を聞いたため、神が宿った左手が喰おうとする右手を押しとどめたため、と彼は考える。しかし日本兵を殺して喰っていた戦友永松から、無理やり「肉」を口に押し入れられ、久しぶりの脂肪を味わってしまう。このとき悲しみながらも「左右の半身は、飽満して合わさった」と一等兵は感じる。
野火を目指して歩いたのは、そこにいるであろう人間共を懲らしめ食べたかったのではないかという。しかし彼は死後、彼が殺した者達とともに「黒い太陽」を笑いながら見る。彼らが笑っているのは一等兵は彼らを「私の意志では食べなかった」からである。

戦場で人を殺しても、知らずに人肉を食べてしまっても、自分の意思で人肉を食べさえしなければ神に赦されるということなのか。このとき「自分の意思で人肉を食べない」ということは何かのメタファーなのか。
当分脳裏に留めておかねばならない気がする。

 

人間性を超えた生命力の凄まじさ
本書は、生還率3%と太平洋戦争中最も苛酷な戦場となったレイテ島において、
実際にあったと言われる兵士同士の人肉食いがテーマとなっている。
こういう事態が起こった背景には、補給を殆ど無視した軍の無謀な作戦によって
多くの兵士が飢餓状態に陥ってしまったという事実がある事を一応指摘しておきたい。
本書で描かれた兵士同士の人肉食いを通して、
極限状態に置かれた人間が、どこまで人間としての尊厳を保つ事が出来るのか?
そもそも人間性とは何かについて考えさせられる。
そして「人間はどんな異常の状況でも受け容れることが出来るものである」
という本文中の言葉から、人間性を超えた生命力の凄まじさを感じた。
文学作品としても再度棒線を引きながら熟読してみたい程、
文学的完成度の高い傑作だと思う。

死の淵で
『俘虜記』『レイテ戦記』とともに一度読んだら忘れられない作品.人が死を覚悟するとき,なお意味あるものとして見えるのは何なのか,を精確なカメラでみるように,映し出す.逃れるために,研ぎ澄まされた作者の目に映る,様々な山中の地形.その不安なパノラマの中に出現する得体の知れぬ野火.その火に向かって野を分け入ってゆくときの戦慄.

必要最小限の描写にもかかわらず,行ったことも見たこともないフィリピンの自然と地形が,フィリピンの山中の木々が,今そこにあるように,文章の中から立ち現れてくる.その地形の描写が,背後にある主人公の死の意識を照らし出すその喚起力の確かさ(hauntingという言葉はこのような経験を描写する言葉ではないだろうか).主人公の山中の彷徨を,抑制された筆で,「自然科学的に」たどる,その記述のもたらす緊張感は,何度読んでも感嘆するしかない.傑作.

戦中のヨブ記!
大岡さん自身、青山学院時代に
キリスト教に傾倒していた頃があり、それがよく作品に表れています。
神について、外国と同じように論じることが目標だったと
インタビューで述べていましたが、随所にキリスト教を彷彿とさせます!
大岡さんも、実際にフィリピンに行っているので、
祖母の兄も、このような中で死んでいったのかなと悲しくなりました。
体験を背負って記述されているので
物語でも真実がこもっているように思います。
生死をかけた中で、昔の女性を思い出したり、
子供時代に通った教会と聖書の言葉を思い出し、
神の呼びかけを聞こうとしても、神は沈黙したまま、
何か道しるべを見出そうとする様子は、絶品でした。
まさに、戦中の日本人によるヨブ記という感じです。
実際、この本の冒頭で、聖書の引用が使われている点にも注目です。

日本人として誰もが一度は読むべき本
太平洋戦争で召集され、敵地で捕虜になりながら脱走して復員してきた叔父に戦争中の話を聞かされたことがある。その叔父も故人となり戦争体験を直接話してくれる人も周囲には殆どいなくなった。
政治家や軍人から見れば、避けられなかった戦争かもしれないし、彼らなりに大義名分が有ったのかもしれないが、戦争の進め方、終わらせ方が褒められたものでなかった。
ましてや、召集され、戦地で国家から死を強制された一般の国民にとっては、おきてほしくなかったものだった筈だし、今後も戦争は二度と起きてほしくないものだと思う。
物語は、一兵卒の戦地での絶望的な話だが、薄っぺらなナショナリストたちの被害者・加害者論や、表面的な善悪論などを遥かに超えた、極限状態での人間の精神の普遍性を見事に描ききった貴重な文学作品だと思う。
戦争や飢餓が遥か遠くのものになったと思い込んでいる若者や、好戦的な態度が普通の国家などと主張している自称文化人は、今の時代だからこそ本書を読むべきだと思う。


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Customer Reviews:
上巻は読んでいて少し辛い
十二国記シリーズ第一作目。蓬莱にいた景王陽子が慶国に戻るまでの話。
上巻は陽子が異世界に連れてこられるところからはじまる。景麒につれてこられた異世界で一人孤独に異形の魔物と戦う様はなんとも痛ましかった。妖魔に追われ疲労し人に助けを求めても裏切られ、どんどん誰も信じられなくなっていく陽子を見るのはとても辛い。陽子に付きまとい惑わす猿も陽子をどんどんと追い詰めていき上巻は本当に読んでいるのが辛くなる。上巻では陽子は徹底的に打ちのめされている。
変わって下巻では陽子が旅の途中で出会う楽俊が陽子を救う。人を完全に信じることができなくなった陽子は楽俊をはじめは信頼できなかったが、徐々に心を許していく。楽俊の存在が陽子を救っていくのだが、楽俊のものの考え方は読んでいて勉強になった。
「前略・・・だから信じてもらえりゃ嬉しいし、信じてもらえなかったら寂しい。それはおいらの問題。おいらを信じるのも信じないのも陽子の勝手だ。おいらを信じて陽子は得をするかも知れねえし、損をするかもしれねえ、けどそれは陽子の問題だな」
この台詞の前後を読むと、楽俊という人物がとてもすごいと思う。こんな考え方をできる人なんてそういないだろう。
その後陽子たちは雁国に渡り延王に会うそこで陽子は慶国の王になることを考え始める。
下巻では楽俊が非常にためになることをよく言うので、大げさな話だが人生を生きるうえで必ず役に立つと思う。ちなみに楽俊は十二国記を読む上で必須となる知識もよく語るのでよく読んでおくとシリーズを読む上で非常に役に立つ。
十二国記を読むとよく思うのは国とはなんなのかということ。国の代表は国民を大切に守らなければならないのに実際はそうも行かない様子。世の政治家には十二国記を読んで国とはなんなのかをよく考えてもらいたい。

うん、よかった。
うん、よかった。
序章が、終わった。って感じの終わり方。
よっしゃ、これからだー。
がんばれ、陽子!
って、思わずいいたくなる。

物語の随所でいろいろな伏線が張られてる。
先代の慶王、海客の延王。これらはまた違う話へと続く。

上巻のいらいらが、見事昇華されました。
SFファンタジーといえば、早川文庫って勝手に思ってたけど(偏見ごめんなさい)
日本もなかなかだと、思えた1作です。

上巻を読んだ後、救われる下巻。
上巻読み終えました?お疲れ様でした。
辛かったんじゃないですか?
「人は醜い……」と人間が嫌いになりませんでしたか?アタシはなりました。
でも、下巻を読んで……救われました。
陽子が好きになりました。楽俊はもっと好きですが……。

こんな運命が自分に降りかかることはないですが、毎日少しずつでも
頑張ってみようかな……もうちょっと人を信じてみようかなって気になります。

そして気づいたら、十二国記シリーズの虜になってしまいました。

引き込まれます。
小野不由美さんの本は悪霊シリーズより大体全て読んでいます。
飽きることなく一気に読んでしまう、素敵な作品ばかりです。

こちらは十二国記のはじめですが、月並みですけど本当に面白いです。
読んで何が残るとか難しいことを考えて読むより、一気に情景を思い浮かべながら読むと引き込まれてラストまであっと言う間に読めてしまい、次の作品に手が伸びます。苦難がありながら最後にはまとまる、典型的だけどすっきりする内容が単純な私は大好きです。

ファンタジーって最近はあまり読まなくなってましたが、この作品を思い出したので色々読んでいきたいです。現実離れできて気分転換になります。

内容ないよ
 私なりのあらすじを書くとすると、周囲に合わしている女子学生が、
 ある日、突然、学校に進入してきたパツキンの男性に
「あなたを守りにきました」と言われ、さらわれ
 気が付くと、異国にいたという話。
 異国へかあ、なんかこの展開…
 あのブレイブレストーリー並みの王道を突っ走っております
 嫌な予感がしつつ読み進め、読み終えた今。
 感じたことは、異世界へ行くまで学校にいた期間が短すぎるんですね。
 短すぎるがゆえに、展開が速い!
 という利点もありますが、
 この作者は、どうやら学校の友人関係の黒い部分や
 家族関係の黒い部分を描きたかったらしく
 ならば、もう少し現実世界での生活にページをさくべきではと思いました
 それから、戦闘描写ですが、
 後書きにあるよう、あまりファンタジーを読まないらしく
 読んだものも、かなり古臭いもので、苦手なようで
 稚拙で、かつ、短すぎました
 終わり方も、別に普通で
 ダレン・シャン や その他作品に見受けられるような
 起爆剤がありませんでした。
 不発的印象を受けました。


 文体についてですが、結構力あると思います
 ということで、この星二つは、この文体の分です。
 ストーリー的には、これはないな、ということで0点です


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Customer Reviews:
すべての始まりはこの作品から
初めて読んだのは13年前。それから半年間、一日も欠かすことなくシリーズを繰り返し読む毎日でした。
この作品の魅力は総てこの本から始まっています。
主人公の陽子は、ファンタジーの主人公にはおよそ似つかわしくない。
正義感もなく、信念もなく、勇気もない。
人の顔色を伺い、嫌われないように生きていくことに精一杯な人間。
読んでてこちらの胸が痛くなるほどリアルで、人間臭い主人公です。

そして物語の展開も読者の期待を良い意味で裏切ります。
異世界に連れて行かれてからも助けはなく、裏切られ傷付けられる毎日。
陽子に突きつけられる現実は辛く、悲しい言葉が続きます。

「友人、と呼んでいた誰もが実は友人ではないことなど、心のどこかでわかっていた」
「べつにおまえが消えたのが悲しいわけじゃないのさァ。自分の子供を亡くしたのが悲しくて、
そんな自分が哀れなだけさ。」

どん底の状態で、上巻が終わります。
「ここで終わらすか?」「ここまでやる?」と思いつつ、下巻を読まずにいられません。
人間の汚さ、暗さをファンタジーに見事に織り交ぜて、完璧な伏線を張り、下巻で見事に回収していく。
小野不由美の圧倒的な才能がこの本で分かります。

上巻は読んでいて少し辛い
十二国記シリーズ第一作目。蓬莱にいた景王陽子が慶国に戻るまでの話。
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変わって下巻では陽子が旅の途中で出会う楽俊が陽子を救う。人を完全に信じることができなくなった陽子は楽俊をはじめは信頼できなかったが、徐々に心を許していく。楽俊の存在が陽子を救っていくのだが、楽俊のものの考え方は読んでいて勉強になった。
「前略・・・だから信じてもらえりゃ嬉しいし、信じてもらえなかったら寂しい。それはおいらの問題。おいらを信じるのも信じないのも陽子の勝手だ。おいらを信じて陽子は得をするかも知れねえし、損をするかもしれねえ、けどそれは陽子の問題だな」
この台詞の前後を読むと、楽俊という人物がとてもすごいと思う。こんな考え方をできる人なんてそういないだろう。
その後陽子たちは雁国に渡り延王に会うそこで陽子は慶国の王になることを考え始める。
下巻では楽俊が非常にためになることをよく言うので、大げさな話だが人生を生きるうえで必ず役に立つと思う。ちなみに楽俊は十二国記を読む上で必須となる知識もよく語るのでよく読んでおくとシリーズを読む上で非常に役に立つ。
十二国記を読むとよく思うのは国とはなんなのかということ。国の代表は国民を大切に守らなければならないのに実際はそうも行かない様子。世の政治家には十二国記を読んで国とはなんなのかをよく考えてもらいたい。

素晴らしい!
彩雲国と一緒に友達に勧められました。
こちらは素晴らしいです。
上巻であまりの重さに辛くはなりましたが、
それでも物語の深さにはまって読み続けました。
そして下巻にかけての展開で、私は泣いてしまいました。
今出ているシリーズ全て買うことに決めました。
私は大人よりも子供達に読んでもらいたいと思います。
今を生きるヒントを与えてくれる作品だと思いました。

命を棄てる程の絶望
この巻は主人公が生きる事を諦める程の絶望を味わいます。
その容赦の無さには脱帽です。
次巻では漸く少しずつ成長していく主人公を感じることができます。
諦めずに次巻も読んで下さい。
きっと大切な何かに気付かさせてくれる筈。
購入して2カ月で5回は読みました。
現在のCG技術が有れば映画化しても良い作品として世に残せると思える程、良い作品です。

ありじごく
活字から離れていたので、ふと思い立って購入。
読み終えて全シリーズ注文しました。
今は著者の本を買えるものは全部買っています。

ばらまかれた伏線が中盤から収束していく時の怒濤の感じは楽しいです。
そこに行くまでに読むのをやめた人は人生の半分を損してますよ〜。
読み始めたらアリジゴクのようにやめられなくなります。
気付いたら徹夜してしまって仕事行った時は疲れた…。

読み終えたらシリーズの読破をおすすめします。


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ドミノ (角川文庫)

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   ファンタジー、ミステリ、ホラーと、傍流系文学すべてにわたるジャンル開拓者としての恩田陸の仕事は注目すべきものだ。本作は、2つの紙袋が偶然入れ違うという小さなできごとが、まさにドミノ倒しのごとく、しだいに大事件へと膨れあがっていく様子をコミカルに描いたスラップスティック・コメディである。

   7月のある蒸し暑い午後、営業成績の締め切り日を迎え色めき立つ生命保険会社から、差し入れ買い出しのためにOLが東京駅に向かって走りだす。ここを物語の出発点として、ミュージカルのオーディションを受ける母娘、俳句仲間とのオフ会のため初めて上京した老人、ミステリーの会の幹事長のポストを推理合戦によって決めようとする学生たち、従妹の協力のもと別れ話を成功させようともくろむ青年実業家、訪日中のホラー映画監督など、さまざまな人間が複雑に絡みあうなかで、物語は日本中を揺るがす大事件へと発展していく。

   状況ごとにかき分けられたプロット同士が因果律によって綿密にリンクしあい、登場人物の内面に深く入り込んだ視点によってできごとが相互主観的に語られていく。井上夢人の傑作『99人の最終電車』を連想させる作品だ。人物造形や状況描写などが多少パターン化されている感は否めないが、登場人物が東京駅に集うクライマックスに向けて、ジェットコースターに乗っているかのような気分で一気に読ませる手練には驚嘆せざるを得ない。エンターテイメントに徹した快作である。(榎本正樹)


Customer Reviews:
軽快なエンターテイメント
シリアスさはかけらも感じさせず、とにかく「どたばた」と話が進む。登場人物も個性があって面白い。「軽い」なんていいう否定的な意見もあるけれど、「空虚」ではなく「軽快」といった感じ。力を抜いて楽しめる良質なエンターテイメント。

笑わせてもらいました
群像劇って言うんでしたっけ、こういうの。
覚えきれないくらい多くの登場人物とそれぞれのストーリーが
ドミノ倒しのように次々連鎖し重なり、
最終的に東京駅という一つの舞台でぶつかるという
おもしろいくらいにうまくまとまった内容で圧倒されました。
ちょっとぐちゃぐちゃにもなりかねない展開をコメディタッチな
文章で進めていくからすごく読み進めていきやすいんですよね。
ドタバタ感に急かされて一気に読み終えてしまいました。
作者の恩田陸さんはシリアスもののイメージが強かったので、
その印象も覆されましたね。

赤川次郎?
とってもテンポ良く、疲れている時にもあまり重くなり過ぎずにおもしろく読めます。
東京駅を利用する時に読むといろいろおもしろいかも。
いわゆる恩田ワールドとはちょっと違う感じ。
読んでいて何度も「赤川次郎」を読んでると錯覚してしまいました。
そんな感じ。
でもおもしろいですよ。ドミノ (角川文庫)

偶然=必然
この作品の登場人物の多さに最初は圧倒したけど、読むうちに顔と性格がイメージできて慣れればすっっごい面白いです!

現実にはありえなそうだけど本当にあったら…(笑)
1人1人に意味があり、それが形や現実となって表現されてるなと感じました。
兎に角これは読んで損はさせません!!

やんちゃで陽気な世界観
やんちゃな感じです☆

マンガっぽくて、読みながら登場人物たちが動いている様子が目に浮かんできます。

本当に悪い奴なんか絶対出てこないで、みんなどっかで幸せになる。
そんな「陽」の世界の一冊でした。

ありきたりなコメントかもしれませんが、、、落ち込んだときとかに読んだら元気になれると思います。
おすすめです。


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