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ムーンウォーク --- マイケル・ジャクソン自伝

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ステキ・・・涙。。。
デンジャラスを手に歌詞カードを見ながら聞き入っていたのは学生時代。
以来子育てもありマイケルから離れていた、私。
6・25から一気にマイケルに・・・。
6・25から・・・というのが悔しくてたまらない日々。
今回この本を手にすることが出来、マイケルを知ることが出来たのは
少しすくわれた感じです。
この本を読みながら本に出でくる曲を聴くと、
あぁ〜本当にマイケルってスゴイ、ステキ〜!と
とろけそうになります。こだわりがもの凄く感じられます。
オリジナルの英語版も欲しくなりました。

すばらしい内容
私は初版が出てしばらく経ってからファンになったので、今回初めて手に取って読みました。初版とは違う(内容以外)ようですが、私個人としては大満足です。マイケルが亡くなってから、いろんなDVDや本が出回っていますが、これはマイケル本人によって書かれているので、ファンとしてはこの一冊で十分と言える内容です。

初版と全く別物
横書き、大判、丁寧な装丁での初版本を知っている世代としては、手にした瞬間微妙ながっかり感が(笑)。

内容は勿論当時のままなのですが、本のサイズ自体が小さくなっている上に縦書きに変更されていて大変読みにくい。紙質もイマイチで、本当に緊急出版なんだな、と妙に納得です。カラー写真もありますし、初版と同じ仕様にするにはコストその他色々な事情があったのでしょうが、この装丁と仕様は昔からのファンにとっては残念です。

ただ中身のマイケルの言葉、田中康夫さんの名訳が素晴らしいのは当時のまま。内容は本当に良い本だと思いますので、全く読んだ事の無い方には是非読んでいただきたいなと思います。

先に再版された英語版はサイズも大判で装丁もしっかりしているので、細かな言葉のニュアンス等、更にマイケルの言葉に近づきたい人、「この本の元の雰囲気」を味わいたい人は、英語版を買われた方がいいかもしれません。

せっかくの再版と喜んでいたのですが、却って時代の残酷さを感じてしまった部分があるのでトータルではこの評価にしてしまいました。




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日本辺境論 (新潮新書)

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考えるきっかけに
『街場のアメリカ論』『街場の中国論』において、独自の視点からかの両国家を論じてみせた内田樹。両書は、この本に行き着くための道程にあったのかもしれない。本書は著者満を持しての日本論だ。

数多ある「日本論」「日本人論」が、さもすれば本質主義に陥ってしまう危険を孕む中、内田が日本を論じる上で注目するのは、その国土の置かれた政治的心理的な辺境性だ。

詳しくはぜひ本を手に取ってみてほしいが、話はいつものごとく著者の欲望おもむくまま縦横無尽に広がりを見せ、武道論や教育論へも脱線する。時にその読みやすさは、エッセイに分類してもよいようにも思えてくる。

そのため、著者自身がさんざんエクスキューズする通り、この本の説くことの学術的な信憑は薄いのかもしれないし、その筋の専門家にすればツッコミどころ満載なのかもしれない。

しかし僕が思うに、内田さんがこの本でなしとげたかったのは、実体的な「日本の真の姿」をつまびらかにすることなどではなく、我々にとってもっと深層にあるはずの「私は何者で、どこかきたのだろう?」という、地球上で人間だけに許された根源への問いを誘発することだったのではないだろうか。

そんな風に思うのは、本の中で繰り広げられる知性の躍動に肌が触れていると、書いているときの内田さんの興奮が読んでいるこちら側にも伝わってくるように感じられたからだ。専門知の習得よりもまず、考えることや書くこと、そして本を読むことがこんなに楽しいことなんだというのを、内田さんは書きながらパーフォーマティブに発散している。

養老孟司が帯で書く通り、もちろんこの本で日本論が完結するわけではないだろう。しかし、「この私」の立つ地盤その自明性を問うこと、思考への誘惑をこの本は内包している。思考の硬直しがちな現代において、本書でいうところの「虎の威を借る狐」にならないためにも、一読してみたい一冊。

先生は忙しすぎる
もちろんおもしろい。学ぶことが多々ある。でもこの書き方はあまりよろしくない。何がよろしくないかというと、言語脳が暴走している感じを強く受けて、「先生だいじょうぶですか」と心配になってしまう。
例えば次の部分。

「虎の威を借る狐」に向かって、「すみません、ちょっと今日だけ虎縞じゃなくて、茶色になってもらえませんか」というようなネゴシエーションをすることは不可能です。狐は「自分ではないもの」を演じているわけですから、どこからどこまでが「虎」の「譲ることのできない虎的本質」で、どこらあたりが「まあ、その辺は交渉次第」であるのか、その境界線を判断できない。(p.120-121)

先生のブログを長く読むものであれば、即座に意味はわかる。しかし、「寝ながら学べる構造主義」の頃の先生であれば、同じことをもう少し端正に悠々と、はじめての読者にも理解できるように書かれたと思う。
すごく早口の人の話をベルが鳴る駅のホームで聞くようなせわしなさを感じます。

うーん
本書を「そうだ、そうだ」とうなずきながら、納得して読む人はいるのだろうか?
申し訳ないがそう思ってしまった。
そのくらい説得力がなく、認識もおかしい(と私は思う)。
庶民から「おまえ、言ってることおかしいぞ」と言われてしまうのが
こういうテーマの本の悲しさかもしれない。
ただ、著者が何を言いたいのかはよくわかる。主張は薄っぺらいが。

ノーガード戦法
殺伐とした経済環境下にある日本人読者に向けてとても「ほっこり感」のある文体に成っています。

冒頭の5行目から、
「最初にお断りしておきますけれど、本書のコンテンツにはあまり(というかほとんど)新味がありません。・・・丸山真男からの・・・澤庵禅師からの・・・養老孟司先生からの受け売りです。この場を借りて、先賢に謝意を表しておきます。」というノーガード戦法が批判的読者の矛先を躱します。

他にも、
白川静、司馬遼太郎、梅棹忠夫、川島武宣、吉田満、山本七平、池部良、親鸞、鈴木大拙、ヘーゲル、ハイデガー、マルクス、西周、中江兆民等々、一流の人物が盛りだくさんにランダムに登場してきます。先賢達の数々のアイデアを、【辺境】という内田流の独特な補助線を引くことで、どの様に日本人を解釈し直すのかぁ。其処は読んでのお楽しみ。

後書きでは、
「本書は最初にお断りしてありますように『大風呂敷』ですから、大小無数の『穴』が開いております。いろいろな方面から『穴』めがけてのご批判が殺到するかと思いますが、本書をきっかけに『日本人とは何ものか?』という(それを論ずることそのものが国民的アイデンティティのあかしであるような)主題について、多くの知見が語られる事を期して筆を擱きたいと思います。」と結ばれます。

強敵を作らず、世界プチインテリ化をして、ほっこり感の拡大を目論む。見事な策略。
【私家版・ユダヤ文化論】に並ぶ大傑作。 内田本リーダー方々には自信を持ってお勧めの一冊です。 忙しい時に書かれた本だからこそファンタステックな『穴』の開け方。


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一勝九敗 (新潮文庫)

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秋の夜長にビシっとくる一冊
文庫版で格安ということもあって気軽に手に取れる一冊。
 そして読み始めてみれば 「経営する」 ということの 「覚悟」 がビシビシと伝わってくる一冊です。
 経営者さんだけでなく 「働く全ての人」 にとって読んでおいて損の無い内容だと思います。 全ての社員が経営者の気持ちで働くことがベストなんだ、と言ってるわけですからね。

正直言って自分は フリース・ブームが終わったときに 「ユニクロ」 も終わったな、と思っていた一人ですが、ここまで考え抜いて行動している集団ならばそんな事あるわけないな、と思い直しました。

柳井さん、ある種のカリスマだと思われる (この本を読んでいてもよく分かります) わけですが、ユニクロの今後に待ち受けているのは 「後継者問題」 なのでしょうかね。

普遍的な経営者の振る舞い
ユニクロを一代で築き上げた著者による商売論、
いや、経営論である

商売と経営は何が違うのか
失敗と成功から何を学ぶべきなのか..
小売業という特定の経験を土台にしつつ
業界を超えた「普遍的な経営者の振る舞い」について
見事に論じてくれている

特筆すべきは、その行動力だ
売上高が1億から10億、10億から100億と
桁違いに増えていく状況においても
成功に慢心することなく
生産、物流、販売と、次々に手を打っていく

もちろん成功ばかりではない
大赤字を出した、撤退を余儀なくされた、人材難に陥った..
しかし著者はひるまない
成功よりはるかに多く直面する失敗を
放置せず、分析し、そして活かしていく..
綴られる成功物語は、まるで作られたドラマのようだ


  一勝九敗だからこそ、ひとつの成功に深みがあり、
  次につながる大きなパワーが生まれるのだ。(P227)

著者の思いだ
情熱だ

柳井さんの経営理念に脱帽
流通業界の厳しい競争の中、お客に選ばれる店舗作りと安くて高品質の商品提供
を目標に、勝ち組となったユニクロ柳井さんの経営理念を知れる名著です。

人づくりと試行錯誤に重点を置き、現場の意見を最優先する経営のノウハウが
惜しげもなく書かれてます。
常に販売の現場を大事にする、これはなかなかできそうでできないことです。
店長がいちばん偉いという考えは、他の企業も見習うべきところだと思いました。

成功の裏には多くの失敗と挫折がある、
忘れかけていた愚直に努力することの大切さも思い出すことができました。

ユニクロ
この不況の中でユニクロ一人勝ちしているというようなニュースを最近聞きました。
2003年に発刊された本なのですが、つい最近本屋の店頭にならべてあるのをみたような気がします。
休みの日にユニクロに行けばいつも人が溢れ返ってます。何がすごいのか。

印象に残ったのは
・一勝九敗、つまり計画したことはスピードを持って実行し、失敗した時はすぐ撤退すること。そして失敗から学ぶこと。
・現場への思い。現場での評価が最大の評価であり、店長こそが最終的に目指す位置であり、そして実績至上主義であること。
・人への思い。いかに自分で考え、自分で反省し発展させられる人を作るか。
 また一方で全員が会社の理念への徹底した一貫性を持つことにこだわる 。
 中国で工場で生産していたとしても、現地の人の良いものを作りたいという思いを引き出し、自分達の思いと同じ思いをもたせたこと、
 逆にイギリスでは現地の人たちの雰囲気のままになってしまい失敗したこと。
・企業が新しい分野を切り開いて、世の中を変えていくこと、商品を買ってもらうことが世の中を変えることになること、国際進出すること。
・本質が伝わる広告をつくること。     etc

フリースのヒットはこうした姿勢の徹底化の上で、品質の良い、誰でも着られるカジュアルウェアを売りたいという
思いから生まれたものだったのだという、決して一過性のものではなかったということがよくわかりました。

余計な飾りのない文章が、著者の、傲慢でも卑屈でもないと自ら称しているその性格を表しているようです。
大きな夢を持って、現実を徹底歴に突き詰める姿勢に心うたれる思いがします。

小売業をハイテク企業にという強い意志と実行力
「計画したら必ず実行するということ」(P.225「商売の基本は「スピード」と「実行」)。当たり前のことですが、アタマの痛い指摘です。自らの会社を考えても、分析ばかりで次への具体的なアクションに結びつきにくい。問題点は分かっているのに、改革のスピードが遅い。計画はするけれど、後で評価できるようなカタチでの(数値)目標になっていないなどなど。これでは何を目標として個々人が働いているのか分かったものではありません。いや、この「問題点」さえ分かっているのかどうか、と反省することしきりです。

もうひとつ成る程と思ったことは、ユニクロの店長の扱い。柳井氏はユニクロ(小売業)の効率の悪さと低収益性を改革し、ハイテク企業と同様にしようという思いがあります。そのためには「店長が知識労働者」(P.154)になることが必要で、店長を最終目的とすべきだと説きます。

店長を最高の仕事ととらえ、店長の仕事を全うすれば、本部にいるよりも高収入が得られる。このような仕組みを作らないと、小売業は繁栄しない。(P.156「店長でいることが最終目標」)

これは大きな発想の転換のように思えます。えてして管理する部門の方が高収入です。しかし、会社の利益の源泉がどこにあるのか、を考えれば、そこで働く人を重視しない会社は未来がないのかもしれません。


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★★★ズバリ!星3つの本
ビジネスを考える。
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裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)

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忘れていた情熱を思いだす
本書を読んで私は自分が忘れかけていた情熱を取り戻すことができた。
この著者の行動は常識からすればめちゃくちゃである。
強くなるために男子柔道部に入り、社会を変えるために大学に入り、貧困を救うために米州開発銀行に入り、現場を見るためにバングラディッシュに行き、そこで大学院に入学してしまう。

支離滅裂ではあるが、この人は重要なものをたくさん持っていると思う。
まず自分のやりたいことをひたすら追求する姿勢、明確な目的意識である。
開発銀行に入るも自分のやりたいことではないとバングラディッシュへ向かう、これは仮説思考である。
素材であるジュートじゃないと表現できないものを追求する、これは強みを生かす戦略的思考である。
会社が大きくなるにつれ顧客の距離が遠くなることを問題として直営店を作る、これは問題解決である。

はた目から見ると常識から外れすぎているのではないかなど批判的な意見もあると思う。
しかし、効率が悪いとか、体裁が悪いとか、常識に反しているとか、そういったことは手段の話であって、目的ではない。
この著者は自分の目的意識に正直に生きて、社会に貢献する生き方を貫いている。
それが成功している限り誰からも批判される理由はないだろう。

もしもこの著者を批判する人がいるなら、その人に聞いてみたい。
あなたは自分のやりたいことをやって、誰かに貢献しているのか?
批判するのは簡単だが、それでは何も前へ進まない。
それよりもこの著者から何が学べるのかを考える方がよほど生産的だ。

奮闘努力の甲斐あって・・・
本書のようなタイプの本を、評者は普段決して手に取らないのだが、職場の若い同僚が「絶対面白いから」と勧めるので一読した。その通り、あっという間に読める。そして、とても頑張っている人だ。しかし、ひねくれた当方には少しも面白くなかった。

頑張っていることに就いては、作曲家・佐村河内守の自伝『交響曲第一番』を思い出した。著者である女性起業家、山口絵理子は佐村河内よりはるかに爽やかだ(佐村河内のほうが過酷な情況にあると、佐村河内のファンは言うだろう)。それが違いであるが、テイストは似ている。

奮闘努力のてんこ盛り。それが本書の中身である。その奮闘と努力は人として貴重なものだ。誰にも否定できない。しかし、幾分、奮闘努力の記述に時間的な観念が足りない。佐村河内書にも本書にも言えることだ。物凄い奮闘努力の中身だけが大声で語られるが、一身三生を生きるといっても人間の1日は24時間なのであるから、行なった事業の物理的時間に関してもう少し詳しく書いて欲しいものだ。そうではないから、読んでいるほうは、これは誇大妄想なのではないかと思えてくる。

まあ、第2弾も出ているようなので、本書社長の事業は上手く行っているようだ。成功自慢はみなこんなものと言えばこんなものか。

この人はまだまだ大きくなる
幼少時代から
いじめを受け、のちに薬物で友達を失うぐらい
やばやばの生生活を送ったかと思うと
高校ではいきなり柔道に取り組み
めきめきと当確を表し名門高からの誘いを断って
あえて一流とよべない高校の男子柔道部に身を投じて
柔道日本一になる。

これだけでも充分本になりそうだけど

更に大学時代には途上国発展の為に
何かできないかと国際機関に従事しエリートコースを
辿りながらも、自分ができる事は現場にあると
全てを捨てて単身でアジア最貧国バングラディシュを貧困から
救いたい願いで、現地で鞄工場を作る

これ聞いただけで只者でないことがわかる

実際に読んでいると、彼女の考え方や行動力の凄さに
多くの人がリスペクトすると思うし
彼女は実際の体験を書いているだけだから
これ以上の説得力もなく素直に受け入れれる。

この本を読んで一番自分に響いた言葉

彼女がバングラディシュ人に
言われた一言

「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに
 やりたいことをやらないんだ?」

自分も含めて
やらないことに言い訳をする人が大勢いる
彼女はできないことは何もないと思っている
そんな彼女を”馬鹿やな”と思う人いっぱいいると思う。
自分のからを破らない人の方が哀れに思える。



”裸でも生きる”このタイトルピッタリ

目標を持つことの大切さを知る
マザーハウス代表の山口さんの自伝的本。
小学生時代のいじめられた体験が原点となって今の山口さんがあるのだから、人生ホント何が良くて悪いのか分からない。
この本から学べることは、「強く目標を掲げ、それに対し全力で取り組むこと」の大切さだと思う。
山口さんはもともと超負けず嫌いなのか、努力量が半端じゃない。そして意志の強さも半端じゃない。この2つの能力は山口さんの特に非凡なところだろう。
世の中には、絶えず否定的な考えがはびこる。「無理だ。」「やめておけ。」、こういった言葉を山口さんは今まで腐るほど投げ掛けてこられたのだろう。
しかし、そんな周りの言葉に惑わされず、自分を信じ行動し続けたことで、柔道全国大会出場があり、慶應大学合格があり、マザーハウス創業があったのだろう。
努力の大切さ、自分を貫く強さを見れる本。

びっくりした
とにかくびっくりしました。
「号泣戦記」とはぴったりの題名ですね。
自分のゆるい生活に渇を入れられた感じがします。

ここ最近の本の中では、1番心にグッときました。


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ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争 上

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執筆の努力は認めるが。
文藝春秋社が販促でヨイショしてるほどの作品とは、個人的には認め難い。資料のチェックの労力、関係者へのインタビューの努力は評価しえても、朝鮮半島、ベトナム、アフガン、キューバと西漸して深刻化していく冷戦、代理戦争、局地戦の中で、ソ連邦の恐怖の求心力というべきもの(広い意味でのスターリニズムや、大国志向、徹底的な権力崇拝、巨大な社会的絶望感)が、書き手には未消化に思えるためだ。政治原理への理解も欠ける。時代背景は違うが、FLアレン、オーウェル、チャーチルあたりならもっと出来た内容のはず。悪い意味でのジャーナリズムを出てない。形容詞を多用し主観的に塗りつぶされ、文章は繰り返しばかり。逆に、というか、本書の出版が、冷戦の過程、太平洋戦争後、半世紀を冷静に醒めた眼差しで見ていた、日本人の思想家評論家を逆照射する。当事者たる朝鮮半島の関係者を納得させ切る筆力はない。なぜなら、ロシア、中国、朝鮮語ハングルの一次資料にも当たらずに、『最後にして最高』の作品らしいので。その程度のやっつけ仕事を、高く評価している人たちも全く凄いが(笑)。 今現在あまり本代のない人や、真面目な人には、新潮文庫の『ザ・フィフティーズ』の第1巻のほうがオススメ。あちらの4、5章の焼き直しなので。

マッカーサーを打ち破った農民の将軍、彭徳懐のなんと魅力的なことか
 原著にもない写真が魅力的な邦訳ですが、彭徳懐将軍が配下の兵士と談笑している写真には引き込まれました。東京で君臨していたマッカーサーは仁川上陸作戦の成功で念願の大統領の座にさえつけそうなぐらいな高みに登ったのに、農民出身で学校にも通ったことのないこの彭徳海将軍の待ち伏せに遭って一気に攻め込まれ、やがてトルーマンから解任されます。

 中国は、いや毛沢東は、朝鮮戦争にはぜひとも参戦しなければならないと考えていました。それは、もし介入しなければ、古い中国と同様に西側からあなどられる、と考えたからです。台湾海峡には第七艦隊が待ち構えているので台湾上陸は出来ないけれども、自分たちの力を、どうしてもアメリカにみせつけてやらなければならない、とも考えたのでしょうか。一方、マッカーサーは制空権を持っていない中国の人民解放軍など、米国の空軍力をもってすればたちどころに排除できると考えていました。しかし、その中国軍は夜間にタバコ一本吸うことなく25kmも移動し、日中は手で掘った穴に潜んでいることができる軍隊で、米空軍はその存在すら発見できなかったのです。

 20世紀がヨーロッパからアメリカに覇権が移った世紀ならば、21世紀は中国に移る世紀なのかもしれません。そういった意味からも、米中が本気で戦火を交え、がっぷり四つのままで38度線でなんとか停戦して終わった朝鮮戦争を振りかえるという意味でも、貴重な本かもしれません。

1950年代アメリカを描く、最高の本
 1950年代日本の隣では朝鮮戦争が行われていた。しかしベトナム戦争と比べ語られることは少なかった戦争。それをハルバースタムが描く。しかしこの本の本当の主題は(文藝春秋11月号にあるように)マッカーサーの評価を覆すことにあったことが読んでいけばよくわかる。またトルーマン大統領に対する見方もかなり変わった。ビルクリントンが「私はトルーマンのようでありたい」と発言した意味を少し理解できた。
 それにしても文藝春秋のこの本にかけられた並々ならぬ愛情には、ほだされる。文藝春秋社に思わず感謝してしまうほどのできばえだ。訳者が誰にしても、この本には間違いなくD・ハルバースタムを感じる。人物描写もあのハルバースタム流で思わず引き込まれてしまう。
 個人的には、間違いなく今年読んだ本の中でも最高におもしろい本で、これほどの本は「敗北を抱きしめて」以来かもしれない。この本がハルバースタム最後の著作になってしまったのは非常に残念でなりません。


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リクルート事件とは何だったのか?
これまで詳しく語られてこなかったリクルート事件について詳細に語られた本である。著者も述べている通り、あくまで一方の立場から書かれたものであり、検察側が事件について語れば、まったく異なるストーリーとなるということは頭に入れて読む必要はある。
が、江副氏の詳細な描写により、取り調べの恐怖感、病院での虚無感など、彼のその時々の心情がまっすぐに伝わってくる。
何より、自分がしてしまったこと(それが法をおかすかどうかは別として)で、社員やその家族、関係した政治家らが苦しむことになり、自殺者まで出てしまった。そのことによる江副氏の苦悩は想像を絶するものがある。
結局、限りなく白に近いグレーというような判決を受け、長い裁判は終わった。書評やブログ等では、あんなにも有能な人物を10年以上経済界、社会から追放した責任は重いという声も多い。
実際、モノがまだ一番価値のあるものだった時代に、「情報」で商売ができるとして広告ビジネスを始め、たくさんの有能な人物を社会に輩出する会社をつくる、というのは並大抵のしごとではない。

ホリエモンや知の怪物と呼ばれている佐藤優氏も当時の江副氏のような思いをしているのかもしれない。彼らは国策捜査の被害者と言われることが多い。もしこれらが見せしめのための捜査なのであれば、検察には彼らの捜査の仕方が、一人の人生をどれだけ狂わせるか、社会の進歩をどれだけ後退させるのか真剣に考えて捜査に臨んでほしいと心から思った。

マスコミの偏向

 本人が公開した事件の事実です。
本人が書いていますから、自身に都合の悪いことは書かない面があるでしょうが、
気持ちが抑えられなくて出版したのでしょうね。
さすがに冷静に書いていますが・・・

 個人的には、リクルート事件は、本来罪では無いものを
無理やり大事件に仕立て上げられたものだと感じています。
日本人大衆の嫉妬心を利用したマスコミ盛り上げの事件だと思っていましたが、
やはり朝日が先頭を切ってやったのですね。

成り金になって、政治家と付き合うことが危険性が極めて高いと改めて感じました。

事実は・・・
当時の新聞報道や著者本人が房内で書いた記録などを交えて特捜の取り調べの実態や裁判の様子が生々しく再現されていて、取り調べと裁判を疑似体験したような気がする。
「事実は小説より奇なり」というが、ノンフィクションであるだけに迫力があり、読み応えのある書物である。

マスコミ事件
あまりの内容の濃さに一気に読破してしまいました。
検事の取り調べの実態には驚きましたが、江副さんが心情を吐露している点に共感しました。
検察のリークを受けてマスコミが報道し、それがまた取り調べに跳ね返っていくという点に関心を抱き、リクルート事件はマスコミ事件と言えるとも思いました。

江副さんとは
タイトルと表紙の写真に目をひかれて購入して読んだ。
単なる回顧録かと思っていたが、当時の取り調べ状況が新聞報道などを交えて生き生きと描かれていて、とても興味深い読み物だった。筆者の記憶力と本の構成力に感服した。筆者はとても頭の良い人だと感心した。


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若き友人たちへ―筑紫哲也ラスト・メッセージ (集英社新書 515B)

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若き友人たちへ―筑紫哲也ラスト・メッセージ (集英社新書 515B) by 筑紫 哲也 価格: ¥ 756
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大切な人
筑紫哲也が死んだとき、惜しい人を亡くしたと思ったが、1年が経ち、この本を読み、日本は本当に大切な人を失ったのだと、あらためて思いました。

テレビジャーナリストよりも“言葉を恃む”つづり人
 今日は筑紫哲也さんの命日である。病院のベッドの上で一年前のことを思い出しながらこの本を読んでいた。
 常に自らの眼でモノを見て、自らの言葉で伝えることを何よりも大切にしてきた筆者は自身を放送メディアの申し子と謙遜することが多かったが、その本音は“言葉”にこだわりを持つ方だったと思う。
 ある時のNEWS23の『多事争論』では丸山真男の『現代政治の思想と行動』の一節を朗読し、ある時は長野県の「無言館」で学徒出陣で出征した美術学校の学生達の作品から“言葉を聴く”取材を行っていた。その姿勢ゆえに時に反発を受けることもあった(阪神淡路大震災の一報を伝えた際の“まるで温泉場の湯煙のように彼方此方から煙がたちのぼっています”との表現が小田実氏から痛烈に非難されたことなど)。
 オペラから歌舞伎、沖縄のウチナー口(うちなーぐち)から携帯電話での“省略言葉”まで、筑紫さんの“言葉に対する興味”“言葉以外のモノから言葉を聞き取ろうとする姿勢”には尽きることがなかった。それは御自身が“言葉によって動かされてきた世代”だから“言葉の中身を自身で確かめて使う”つまり“自らの目で見て、考えること”を最も大事にされていたからだと思う。
 学生時代の朝日ジャーナルでアルバイトをさせてもらっていた頃、筑紫さんから“君の財産は不器用だけど自身の言葉で表現しようとすることにあるから、それを大切にしてほしい”との言葉を掛けていただいたことを昨日のように思い出す。
 筑紫さんのラストメッセージにどう応えるか、今しばらく考える時間もあるので自らの言葉での答えを探していこうと思う。 

筑紫さんからの最後のプレゼント
いつも穏やかに話をされていた筑紫哲也さん。彼のラストメッセージともいえるこの書も、やはり我々に対する心配りが随所に見られる。この国に関する新書は、最近多く、私も何冊か手にとってみたり、読んでみたりしたが、彼のメッセージは心に直接しみこんでいく、そんな気がする一冊であった。

多方面からのメッセージは、ほんの少し前のものであることから、彼が現在の民主党政権誕生を見ていたらどのように反応したのか、とても興味深い。


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   9歳からでっち奉公に出て、1代で松下グループを築き上げた立志伝中の人物であり、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助は、経営者としては稀有といえるほど多くの著作を残している。本書は、PHP研究所の機関紙「PHP」に連載したエッセイをまとめたもので、見開き2ページの短編が120あまり載せられている。

   著者は戦前から、世の中の貧しさを無くすことを信念としてきた。そのために、物資を世の中に水道のように満たし、不自由をなくすことが生産者の務めであると考え、企業経営を行ってきた。さらに、身も心も豊かな社会を実現するためには、政治の果たす役割が極めで重要だとして、その充実を訴え続けてきた。このように、大企業の単なる経営者にとどまらず、高い理想を持ちその実現のために行動した著者だけに、本書で取り扱われているテーマも、いわゆる人生訓的なものから、仕事や経営の心得、政治への提言まで幅広い。

   本書の初版が出たのは1968年なので、すでに「古典」といってもよいが、その内容は決して色あせていない。それは、著者が時代によらない普遍的な真理を洞察していたからであり、また、著者の理想とした「身も心も豊かな社会」がいまだに実現していないからであろう。飾り気のない文体は、礼節を重んじ、謙虚に人に接することを常に説いた著者の人柄がにじみ出ており、思わず引きこまれてしまう。社会人だけでなく、大学生や高校生にも手にとってもらいたい。きっと何かを発見できるだろう。(戸田圭司)


Customer Reviews:
人としての原点に帰る事が出来る一冊
ここまで自然体で書かれた人生論は他にないのではなかろうか。御託を沢山並べても、帰するところは同じである。人生のバイブルとして持っておきたい一冊である。

安いし、きれい
きれいな本を安く買うことができました。大満足です。

きれいごとだけでつまらない 
つまらない。経営の神様というが、こんな奇麗事だけならべたものを書いて社員に読ませて何が楽しいのか。ホンダの本田宗一郎の本やイトーヨーカドーの伊藤雅俊、マクドナルドの藤田田の若いサラリーマンに向けて書いた本と比べてほしい。いかにこの本が心のこもっていないお題目だけかよくわかる。矢沢栄吉は自伝を出すときに糸井重里に「俺のオナラはきれいなオナラみたいな本を作らないでほしい。」といって自分をさらけ出して、「成り上がり」が生まれた。それはヤンキーの兄ちゃんたちのバイブルになっている。この本は若いビジネスマンたちのバイブルと成りうる本ではない。このような奇麗事を並べただけの箴言集なら、大学生が大学の図書館で名言名句辞典を引きながらかけるのだ。松下幸之助にしかかけない、心魂のこもった本を若いサラリーマンは求めているのに、なぜこのような奇麗事だけの本を書いたのかわからない。

いつもバッグの中に入れています
初めて読んだのはもうずいぶん昔ですが
文庫版を購入してからは
仕事のバッグに入れています。

移動中の電車でぱっとめくったページを読み
その日をよく過ごすためのヒントにしています。

すばらしきかな幸之助!
友人に薦められ読んでみました。が、目からウロコとはまさにこのこと!
松下ismがこんな小さな本の中にぎっしり詰まっています。
書かれている内容はどれも当たり前のことばかり。
私のような20代の若手ビジネスマンから、業種にかかわらず会社の社長さんまで・・・
すべての人々に読んでいただきたい、そんな1冊です!


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奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録

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Customer Reviews:
奇跡の定義
絶対に不可能と言われ続けていた現実を覆すという偉業を成し遂げた農家、木村秋則さんのお話です。
これを読んで改めて奇跡というモノの定義を考えさせられます。
奇跡とは?この本を読んでそれを垣間見れた気がします。
木村さんのやったこと、それは奇跡を起こしたのではなく起こるまでやり続けたということ。
どこでも普通に言われる継続を誰よりも徹底していった結果。
そんな当たり前のことがどれだけ大切かを教えてくれる一冊です。

「奇跡のリンゴ」ー木村秋則の記録(幻冬社) は土づくりから
木村秋則氏の「リンゴが教えてくれたこと」(日経プレミアシリーズ)、「すべては宇宙の采配」(東邦出版)を読んでいて、それらの原作とも言える標題の著作をまだ手にしていないことに気がつき早速amazonで注文、3日目に到着、即日読了。
木村氏の生き方は自然と対話しながら生態系の調和の中で作物を育てるという、農業の基本、百姓の常識がないがしろにされている現代の農業経済政策への警鐘とも言える。

レビューの結果を信じていい本だった。
木村さんの吹っ切れ方が、素晴らしい。
なかなか自分はそういった境地には達することができないのはわかっているのだが、あこがれる。
レビューのポイントが非常に高いのだが、まさにその通りの本だった。
仕事をしている人、これから仕事を考える人、読んでみて損はありません。
評判どおりの素晴らしい人、素晴らしい本でした。

リンゴの気持ちが分かる人。
表紙の写真には歯が抜けて柔和な笑みを湛える木村秋則氏。

「絶対不可能」とまで言われた、無農薬、無肥料でのリンゴの栽培。
その実現に心血を注ぎ込んだ年月はその表情からは想像できないほど
壮絶な闘いであったことが本書で十分に語られます。

品種改良が重ねられて実が大きく甘くなったリンゴの木は、病虫害に弱く、
農薬を散布することで無菌状態に近づけ、実をつけさせるということにより
管理されています。

木村さんは、その考え方に真っ向から立ち向かい、リンゴの木が持つ
本来の生命力を引き出すために、リンゴの木とそれが植わる土に寄り添い、
それらが発する声を確かに聴きながら、試行錯誤と追究を重ねて、結果、
ある側面からリンゴが育とうとする方向へあるがままにさせておくこと、
すなわち自然に委ねることに気がつきました。

その詳細な軌跡はともかくとして、2つの点を本書から教わりました。
それは、自然物がそのあるがままの方向から無理に人間の都合によいように
仕向けると、それは自然ではなくなってしまうこと、そして、人間も自然の
一部であると考えると、人間が作り出す事物も自然の流れに沿っていないものは、
本来の力を発揮できないことです。

苦渋の末に勝ち取った脱農薬、脱肥料化の単なる成功譚としてではなく、
今後の人類が向かうべき方向をも指し示しているような非常に深い書であると
思います。

この本では感動できない
すごく感動できる話を探していた私にとって、すこし期待がはずれてしまいました。
それは、この著者の能力が不足している可能性が高いと思えます。
ひとつ言えるのは、木村氏の試したと思われる数々の実験や試行錯誤が描き切れていないと感じる点です。
取材がすこし薄かったのではないでしょうか?
なんか、安っぽい映画のノベライゼーションのような感じを受けます。
おそらく、この木村という人はすごい人なのでしょう。
(でも、藪の中で農作物を団子状にした種をなげて育てる自然農法を以前テレビで見ていたので、それほどオリジナリティがないのかも?)

少なくとも、ノーベル賞よりもすごいことをしたかどうかは、この本では到底わかりませんでした。


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