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激烈を極めたノルマンディ上陸作戦で、3人の兄を亡くしたライアン2等兵。彼を無事に故郷に送り届けるため、8人の特命隊が組まれた。軍上層部のこの命令に疑問をもちながらも、8人は過酷な戦況をくぐり抜けてライアンを探す。
「1人の新兵の救出に、8人が命を賭ける価値があるのだろうか?」この重圧なテーマに、スティーヴン・スピルバーグ監督とオスカー俳優トム・ハンクスがのり、アカデミー賞5部門を始めとする各賞を独占した。
ラストまで息がつけない迫力の戦争スペクタクルだが、特に冒頭の30分を占めるノルマンディ上陸シーンは、映画史に残る衝撃的な映像だ。あまりの恐怖に、「夢に出てきて夜中うなされた」という人も多い。ハンクスを含む8人が実に個性的に描かれているだけに、彼らの死に胸が痛む。ライアン2等兵は、マット・デイモンが演じている。(小谷幸江)
戦争を否定も肯定もしない、リアルを極限まで表現しきった映画 ![]()
凄まじかったです。。
戦争に関して、少なくともこの映画を観た直後には安直に良いとも悪いともいえません。
経験していない自分如きに、否定する権利は有るのか。ただ「沢山犠牲になるから」と言い捨ててしまって良いのか。
ですが決して肯定してはならないことだと、それだけは確かに言えます。
これは戦争を肯定した映画では間違いなくありません。
かといって、否定した映画でも有りません。
戦場のシーンはそこに感情は無く、ただただ現実を表現しきった映画です。
これを観て戦争を素晴しい物と捉える人は、たった一人もいないでしょう。
スピルバーグ監督の底なしの想像力、感服しました。
観る前はスピルバーグ監督?と思いました。自分にはETや宇宙戦争等、SFのイメージが強かったので。
ですが観ていると成る程、確かにスピルバーグっぽい(?)映画だなと感じました。
何か具体的に言えませんが、独特のそれは感じられました。きっとそれがスピルバーグ監督の魅力なんでしょう。
ストーリーに関してですが、確かにこれは荒唐無稽です。映画として最小限の味付けしかしていない、とも言えますでしょうか。
8人の精鋭が1人を助ける。それも二等兵。ですが、これはたったそれだけで終わるヒーロー映画ではありません。
寧ろ、たった一人の為に8人が命を賭け、事実何人か犠牲になり。
そこまで一人の命に価値が有るのだろうか? 戦場において、一人の命の重さとは一体何なんだろうか?
そのテーマを打ち出すための物だと、自分はそう解釈しました。
それは中隊長の出発前夜の言葉に表れていると思います。
事実、ライアンの命に何人もの犠牲を払って救う価値は有るのか?
その疑問を8人は常に抱え行動しています。正義感から助けるのでは無く、任務だから、と。
戦場のシーンですが、特に、冒頭の30分。それは凄まじい物です。
観ていて震えるほど、常に眉間に皴が寄るか、口を開いているかどちらかでした。
正に地獄絵図。思わず手が祈りの形になる程緊迫した物で、戦争映画でこのシーンを超える物ではないでしょう。
最後の迎撃戦も一瞬も気が休まる時が無く、食い入るように魅せられていました。
ハンディカムを使ったのは大正解ですね。素晴しい発想です。
ラストで中隊長が言う、「お前の犠牲になった何人もの命を抱えて、しっかり生きろ」
そしてライアンが言う、「中隊長の言葉を一日も忘れたことは無い。その為、一生懸命に今日まで生きてきた」
「僕は良い人間なのかな。価値のある人間なのかな。」
これは、極限まで戦争のリアルを表現しきったからこそ重みが出る言葉です。
自分は今まで、そして今も戦争の中に居る人よりも今を生きるのに相応しいんだろうか?
先人が今の人の平和を願い戦って築いた今を、自分に生きる価値が有るのか?
そう、考えさせられずにはいられない作品です。。
終わった後、エンドロールの間ずっと泣いていました。感動という感覚ではなく、押し出されるような涙を。
是非、一度観て下さい。一度、本当に近い戦争の凄惨さを感じてみてください。
その痛みを知らない自分達だからこそ、観る価値の有る映画だと感じました。
テーマもしっかりしているし、言いたいことも分かる。ただ、冗長すぎる。 ![]()
個人的には、結論から言うと、「長い」
テーマも、リアルな戦闘シーンも、必要と言えば必要だが、
それでも冗長すぎると思う。
ラストで、ライアン自身が身をかがめて震えているのが示しているように、
戦闘下において、倫理も使命もなく、ただただ本能に従うしかなくなってしまう。
だからこそ、隊長の姿がヒロイックに映る。
そこに焦点を絞ればよいのでは・・と思ってしまう。
どうも・・・やっぱり個人的にはスピルバーグ監督との相性はよくないようで、
この作品も映画館で2度鑑賞しましたが、
結局は「ヒーロー」を登場させてしまうことで、
本当の戦争の無意味さも実際に戦争に参加したものの様々な考え方も、
すべて「無」にされてしまうような気がする。
世論の評価は素晴らしい。
最高傑作、との呼び声も高い。
しかし、個人的にはあえて、その戦争映画におけるヒーローの描き方に疑問を抱かざるを得ません。
なんで現場に血が流れるんだ!! ![]()
最初の上陸作戦の場面の壮絶さに打ちひしがれた。戦争怖い、戦争反対、自分なら逃げ出したい。戦場の恐怖をリアルに感じながらそう思った。あんな絶対的な絶望とも言える状況で前へ進むことは、自分ならできない。
浜辺に横たわる損壊した無数の兵士の死体と、打ち上げられた魚の死骸。戦場ではそれらは並列の存在であるかの様に見える。
そして上陸作戦成功後、軍幹部からのライアン二等兵一人(4人兄弟で他の兄弟は皆戦死。母が悲しんでいる)をわざわざ救出して帰還させろとの指示。最初はなんでわざわざ、兵士一人を救うためにより大きな犠牲を払う選択を政府がするのかわからず、映画に対して興ざめしそうになった。だが、国の広報活動(国内世論が戦争反対に傾かないように)のため、とわかると納得した。
そして、任務に選ばれた兵士たちは、ある者は不条理を愚痴りながら、ある者は自分自身と家族への誇りのために、任務に取りかかる。そして当然、幾人もの戦死者が。。
けっして、兵士たちがアメリカ国家のために戦った。というような、アメリカ万歳の映画ではない。最初から最後まで、嫌な思いが消えない映画。世界の現実を、世界の成り立ちをこれでもかと見せつけられた。「スビルバーグと言えばジュラシックパークの人」という自分のイメージは180度変えられた作品。映画の最後には、星条旗を裏側から撮るという演出が。スビルバーグ氏の態度は徹底しています。
個人の背景描写が足りない ![]()
10年ほど前に一度見た記憶があるのですが
内容が思い出せないのでもう一度見ました。
確かに戦闘シーンの映像は物凄い迫力でかなり引き付けられてみました。
しかし戦闘シーンに力を入れすぎており(時間の配分としても長すぎる)
個人の背景描写が少ないせいで兵士達に感情移入出来ないままでした。
また「1人の命のために8人が・・・」というのも一見聞こえは良いのですが
見ているにつれ「やっぱりおかしいよな」という気持ちが先行してきて
結局全く感動することもなく見終えました。
10年前に見たのに内容を覚えていなかったのも
もう一度見直して理由がわかった気がします。
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