シャーロック・ホームズ Search シャーロック・ホームズ シャーロック・ホームズ シャーロック・ホームズシャーロック・ホームズの冒険 完全版 Vol.23 [DVD]
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by ジェレミー・ブレット デビッド・バーク Search ジェレミー・ブレット デビッド・バーク ジェレミー・ブレット デビッド・バーク
Customer Reviews:最終巻にしては 
膨大な量のシリーズの最終回である。もっとも、何かで読んだのだが、イギリスでの放映の順番は、この23巻の並び方とは違ったようだ。ともあれ、最終巻であるので、少しまとめる。23巻で長編が2作品、短編は39作品が映像化されたわけだ。原作は、長編が4作品、短編が56作品あるから、まだまだ続けてほしかったと思う。このシリーズの出現によって、ホームズ役はジェレミー=ブレットというインプットがされてしまったので、今後、このシリーズを越えるには、例えば、事件の年代順に全ての事件を映像化していくしか方法はないのではなかろうか?
さて、「金縁の鼻眼鏡」は、原題は、「Golden Pince-nez」第三短編集「帰還」の10番目、通算33作目である。延原訳と同じである。
この作品は、ホームズ短編集のBest10に入ってくる名作であり、これが、どのように映像化されるかは、興味深かった。
まず驚いたのは、原作ではワトソンがかなり活躍するのに、この作品には出てこなくて、替わりに、原作では出てこないマイクロフトが出場していることである。国際的な事件であるから入れ替えたのかもしれないが、私としては、虫眼鏡を駆使して「犯人」の行動を推理していく様を驚きをもって見守るワトソンの方が落ち着きがいい。それに、原作でも、このシリーズでも消して自らは「行動」しないマイクロフトが、シャーロックと一緒に虫眼鏡を持って動き回るのは奇異な感じがする。しかも、その虫眼鏡は「父上のもの」とされている。ホームズ家の職業は不明であるが、代々探偵であったのでは・・・と思わせる設定は、少しやりすぎだと思う。
「隠れていた人物」を探し出すまでのプロセスなどは同じで、まだ許せるが、人気の高いこの作品をここまでいじっていいものか疑問は残る。
「マザランの宝石」は、原題は、「Mazarin Stone」、第五短編集「事件簿」の3番目、通算47作目である。延原訳では「マザリンの宝石」と少し発音が異なる。
この作品は、短編を長編化した改編とは逆に一部、別の短編を取り込んでいる。同じ第五短編集の6番目、通算50作の「三人ガリデブ」(原題「Three Garridebs」)を取り込み、主としてワトソンに担当させている。この意図は何か分からない。必然性も見られない。
何か、しっくり来ないままこのシリーズの最後を迎えたのは残念である。せめて、発売に当たって最終回に「金縁の鼻眼鏡」を並べる配慮があってもよかったのではなかろうか?
ともあれ、シャーロック=ホームズの半分以上の作品を一人のホームズ役に演じさせたことは、やはり賞賛に値すべき点がある。
原作を基本とする「シャーロッキアン」の視点から、批判的な意見を述べさせていただきましたが、映像だけの方には不愉快だったかもしれません。でも、私は、このシリーズでホームズに興味を持ったのであれば、全作品の文庫本をお読みになることをお奨めします。
なお、短編集だけでしたら、6ポンドくらいで全作品の入った「The Complete Sherlock Holmes Short Stories」という英文の本が売られてます。英語の勉強を兼ねて、お求めになったらいかがでしょうか?私のレビューでは、この本をかなり使かわさせていただきました。
これだけの作品群を作り上げた関係者に謝意を表してこのシリーズのレビューを締めくくりたいと思います。
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