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ときおり現れるソフトウェアの不具合は、我々にテストの重要性を改めて教えてくれる。しかし、そのテストは本当に意味のあるものなのだろうか。近年は専門のテストチームを持つ会社も増えてきたが、開発者がテスターを兼ねることの多い日本では、まだまだテストそのものを充分に掘り下げ、それぞれのケースにおけるベストプラクティスを見つけようと試みる機会が少ない気がしてならない。アーキテクチャの進化や開発サイクルの変化に対応し、柔軟かつ効果的にテスト方法を見直すのがベストなのだが、COBOL時代からの方法をそのまま使い続ける会社も決して少なくはないのが実際である。
本書にはタイトル通り293の「鉄則」が収められている。11章からなるが、章立ては読者に読む順番を強制するものではなく、むしろ重みのバラバラな「鉄則」をテーマごとに大きく括っている。決して通読が必須の本ではないし、ましてや「この本に沿って作業を進めれば君も一人前のテスト技術者だ」といったハウツーものでは決してない。一つひとつの「鉄則」を自分の関わったプロジェクトに当てはめ、自分の取ろうとしている手段が本当に正しいかどうかを顧みるきっかけとなる。
ソフトウェア開発やテストの経験が少ない人にはピンとこないかもしれない。しかし、ソフトウェアテストに意欲的に関わろうとしている人にとっては、入門書的だった『基本から学ぶソフトウェアテスト』から一歩進んで多くのヒントを得ることができる1冊だ。(大脇太一)
大爆笑の教訓書 ![]()
本書のエスプリには脱帽である。テスト技法云々ではほとんど役にたたないかもしれないが、業界人のお笑い読み物としては最高の出来だと思う。実際に成功しているプロジェクトを経験した人間には、納得できる内容が多い。ただ、国内の開発者には何が言いたいのか理解できないと思う。
テスト屋の業界話に終始 ![]()
全体に出版社の言う「金言集」とかでなく、ソフトウェア開発のプロセスの諸所で遭遇した難関の際に思いついたことを並べた印象があります。そのため、鉄則の質にばらつきがあり、読んでがっかりすることが多いのが実情です。テスト担当として専門化された職業でなく、開発を進めながら、テストを行う日本型のやりかたですと、違和感を覚える内容でした。テスト屋仲間同士ですと共感を与える内容かもしれませんが、「それでどうした」という鉄則が多く、馴染めませんでした。それと、米国のSWEBOKという文書を下敷きにした記述が多く、日本語版での編集でその点を配慮すべきだったと思います。
テスト関係者だけでなくソフトウェア開発に関わる人に読んで欲しい ![]()
内容を見ると非常にわかりやすく、それぞれの鉄則が胸に突き刺さることが多い。それぞれの鉄則1つ1つにつき1冊の本ができるようなネタが多い。
まえがきの段階で、用語(兆候・品質・ブラックボックステストなど)の説明をさらっと終わらせ、実践的なことが書かれている。また、テストの技法・手続きだけでなく、後半には、テストチームのマネジメントやテストプロジェクトのマネジメント、ソフトウェアテストにおけるキャリアまで書かれている。
いままで出版されてきたテスト・試験の本とは異なり、体系的に書かれてはいないが本当に必要な技術・思想などが満ち溢れている。
テストとは、ここまで考えてやることなのか、テスト道を究めたいひとにはぜひ読んでいただきたいし、それ以外にもソフト㡊ウエア開発に携わっている方々にも読んで欲しい。
プログラマーに負けないテスターになるために... ![]()
『基本から学ぶソフトウェアテスト…』に続いて凄い本が現れた。
『基本から~』は、文字通り「テスターってなに?」というところから入る本だったのに対して、『293の鉄則』は一言で言えば実践ノウハウ集。
もし、テストやテスターという言葉に馴染みがなければまずは『基本から~』を先に読まれることをお薦めする。
すでに様々なプロジェクトが進行し、ソフトウェアの品質の低さに辟易しているとしたら、職種を問わず、まずこの本を手に取るべきだ。ざっと目を通すだけで、自分たちの問題点や誤った常識が次から次へと見つかるに違いない。
個々のトピックがまさに鉄則、一つとして譲れない項目ばかり。よくある「100の○○」系の本のような薄っぺらな穴埋め項目がないのはその半端な数からもわかる。
夢のような理論/理屈で読者をケムに巻くのではなく、「現実は甘くない、こう対処せよ」という実例や解決方法がぎゅぎゅっと濃縮されている。
とにかく、ソフトウェアの品質管理や検証/テスト部隊には一冊(どころか人数分備えておくべき必読書なのは間違いない。
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