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友情を前面に押し出した異色作 ![]()
シリーズキャラが出てこない分、鮫島の魅力がストレートに伝わってくる。
この新宿鮫は、シリーズ作品を読み進めて行くうちに、
鮫島の人間性が次々に出てくる。
まるで読者の鮫島像に肉付けしてくれるように、
毎回違った鮫島が発見できる。
今回は友情に厚い男。
あるいは、意気に感じる男。
この作品は、在日朝鮮韓国人というちょっと扱いにくいテーマを
うまく料理している。
古山の最後の一言に、
大沢在昌の在日観が出ているようで
好感が持てる。
地方巡業編 ![]()
目が覚めたら檻の中にいた。
ぎゃはは、間抜けだね、鮫島クン。
新宿をねぐらにしている鮫島が、地方で事件に巻き込まれる。
今までの新宿鮫シリーズとはちょっと変わった展開。
作者のマンネリ対策でしょうか。
事件の内容は、暴力団、麻薬取締官、不良警察官、公安、
さらには北朝鮮まで出てきて、少し判りづらかったです。
地元のやくざが方言で話すのが妙に可笑しい。
ルビがふってあったから意味が判ったけど、実際に聞いたら
何言ってるのか良く判らないでしょうね。
前作で浮気をして以来、今回も鮫島の恋人「晶」は
ほとんど出てきません。
ただ、晶を外した事で、物語に幅が出たのは事実だと思います。
やっぱり、ハードボイルドの主人公が、一人の女にしばられてちゃ
いけないよね。
それにしても、宮本って人は迷惑な人ですよね。
死んでからも鮫島に迷惑をかけるなんて。
良いシリーズ物は、読み進めて行く内に、登場人物がまるで
長年の友人のように身近な存在として感じられていきます。
そこがシリーズ物の面白い所ですね。
喉ごしすっきり ![]()
これまでとは一風変わった印象の作品である。
何が違うかといえば、桃井も晶も藪も登場せず、何より舞台が新宿ではなく九州南部(たぶん鹿児島)。
新宿鮫が新宿じゃないなんてと軽く先制パンチを食らった心持ちで読んでみたのだが、これが案外いけるのだ。
毎回これだと困るけれども、たまには良いんじゃないかという感じなのである。
お国を問わず都会の乾性と田舎の湿性は様々な事件の原因になりうる。
がっちりとスクラムを組んだ田舎の「秩序」にはからずも新宿鮫が点火したという展開。
鮫島さんもおちおち旅行もできないな〜と思いつつサクサクと読了。
読後感は、余計なものがないストレートな展開であり、喉ごしすっきりという感じ。
たまには良いね。
九州が舞台 ![]()
今回は、上層部の恥部を書いて憤死した宮下の故郷が舞台か。しょっぱなに監禁されてる鮫というでだしでちょっと良かったけど、あとは、まあ普通に真相が明かされていく。シリーズキャラがまったくでてこないので、これは新宿鮫の番外編といったほうがいいかも。ヒロポン、公安、北、ヤクザ、幹部のデブの弟wなどの要素も豊富で、仏に楽しめました。しかし、これ九州のどっかの都市らしいが、ほんと方言ってのはやはり迫力に関わってくるね。組の幹部もそこの方言で脅したりしてるけど、パッとしないんです。ヤーさんが関西弁喋りたがる気持ちがよく分かりました。「われ 何いうとるんや!」「てみゃー なんばいうちょると!」全然違うものですねー
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