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Numberが追悼号を出してくれたことが純粋にうれしい ![]()
プロレス雑誌が発行している追悼号などと比べてちょっと距離を置いた感のある内容です。
編集後記を読むと分かりますが、普段プロレスに関わっていない記者が編集していますので、
週プロ、ゴングあたりでずっと三沢を見てきた人間にとっては新鮮に感じる部分があります。
一つはNumberらしくスポーツノンフィクションになっていること。
プロレス(誌)紙は基本的に書き手の考えなどはほとんど出てきません(感想文って言われちゃいますネ)し、
それをやっちゃうと色々と問題になるわけなんですが、
ところどころに書き手それぞれの考えが見え隠れするのでそれがものすごく新鮮。
どっぷりつかった人間の感情バリバリのものとは違うクールさもいい。
もう一つは写真。
三沢の写真は借り物が多いんだけど、インタビューをした選手や関係者の写真がいい!
さすがNumber!スポーツグラフィックというだけのことはある!
小橋、彰俊、川田、仲田龍&和田京平(よく横に写真を並べたもんだ)、田上、秋山あたりは
いかにもNumberっぽく撮られていて客観的な事実として彼らの言っていることとらえる事が出来るのが新鮮。
プロレスファンとしてはNumberが追悼号を出してくれたことが純粋にうれしい。
プロレスってどこまでいってもマイナーだし自分たちもちょっとすねているところもあるけど、
Numberみたいな雑誌がきちんと取材をして1冊の本としてまとめくれたのはゴールデンに復活したのと同じぐらいうれしい。
三沢さんだからここまでしてくれたと思うし、本当に三沢さんを追悼する気持ちが表れているんだと思う。
ようやく気持ちの整理がついてきたころに出されちゃうとなかなか辛いものもありますが。
「オレ的には追悼号を出してもらって嬉しいってのは正直あるよね」
とか天国の三沢さんは言ってるんでしょうか・・・。
出色の出来 ![]()
手元にあるいくつかの追悼本の中でも、出色の出来。
美しい装丁と上質な紙の上に、稀代のプロレスラーを悼む記事や写真が詰め込まれている。
ナンバーは、もともとスポーツを文字にして味わわせてくれる雑誌だ。
小橋「三沢さんの覚悟に負けたくない」
川田「いるだけでよかった。再び戦えなくても」
その他、以下のように、プロレスに殉じた男の足跡を余すところなく記そうという意思が感じ取れる構成になっている。
【フォトギャラリー】王者の勇姿
【ロングインタビュー】小橋建太、齋藤彰俊、川田利明、田上明
【追究ドキュメント】6月13日
【過去記事再録】「ジャンボを超える日 1990.10.5」「本当のプロレスを知ってほしい 2000.8.24」
【歴代王者インタビュー】秋山準、丸藤正道、森嶋猛、潮崎豪
【三沢光晴ベストバウト】詳細年表
【エッセイ】ジョー樋口、武藤敬司、高山善廣、蝶野正洋
これらの記事は、広く、深く三沢光晴を味わわせてくれる。
しかし、読み進めるうちに、もうひとつ気づいた。
この本は、プロレスリング・ノアの現在と近い将来をも予感させる。
丸藤は復帰するだろう。
森嶋はまたベルトを取るだろう。
潮崎は逆境の中で力をつけるだろう。
秋山は自分で決めた引退の日まで、壁としてそびえるだろう。
ノアは、ずっと航海し続けるだろう。
三沢光晴というiconの下に。
涙がでる・・・ ![]()
あの日の事故から3ヶ月。
少しは冷静に読めるかと思いましたが、無理でした。
とても丁寧に作られた本だと思います。
大事にしたいと思います。
Gスピリッツ Vol.13 (タツミムック) |
三沢光晴外伝 完結編 |
三沢光晴―永久保存版メモリアル写真集 |
理想主義者 (ランダムハウス講談社文庫) |
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