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もう後戻りはできない ![]()
戦争はいったんおきてしまえば、勝敗がどうなろうと、悲劇を生むのみ。だから経清も貞任もそれを避けるべく今までがんばってきた。しかしこの巻は全編を通して戦争を描く。そして「前九年の役」が終わる。貞任と流麗の選択は、大将とその妻としては正しくなかったのかもしれないが、人間としては心打つものがあった。ただ経清の最後の選択はいただけない。彼ならばこうなる前にいくらでも打つ手があったはずだ。事実今までは「そこまで考えるか」というほど先手先手を打ってきたのではなかったか。不満は残るが、この作品世界にどっぷり浸かった今はもう後戻りは出来ない。
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