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炎立つ〈壱〉北の埋み火 (講談社文庫)

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炎立つ〈壱〉北の埋み火 (講談社文庫) by 高橋 克彦 価格: ¥ 680
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Customer Reviews:
泣かない人間はいない-No human no cry!
この小説は10年?前くらいに年末年始をプーケットで過ごしたときに大変重い思いをしてもっていった小説である。

一言でいうと、この小説で泣かなかった方は私の周りにはいない。

プールサイドで涙を流して読破しました。

周りからはそうとう不信感に映っていたことでしょう。(笑)

私の中ではもちろん高橋先生の作品のなかでもダントツで1位である。

キーワードは「義」恩義、正義、忠義、仁義など泣けて泣けて目が腫れました。

私は源氏の流れを汲む人間ですが、正直源氏が嫌いになりかけた。(笑)

私たちが学校教育で学んできた大和朝廷のながれの歴史には完全に封印された歴史がここにはあると思います。

面白いのですが
「竜の棺」など、明確な歴史観を元に、伝奇的作品を多く著している著者の、大河ドラマの原作となった本。
 大河ドラマ自体は印象が薄く、今回読み返して「こんな話だったか」と瞠目しました。
 大変に面白いのですが、読みにくいです。
 多くの登場人物が入り乱れる中で、このセリフは誰がしゃべっているのかが、そのセリフ文を読み終わった次の文を読むまでわからないということがよくあり、しばしば数行さかのぼって読み直すという作業を強いられました。特に、前半の前九年、後三年の役のあたりでは、源義家以外はあまり著名ではないので(私の不勉強もありますが)、人間関係を丁寧に整理しながら(名前も含めて)読んでいかないと、「この人、誰だっけ?」と立ち止まってしまうこともしばしばでした。
 また、非常に凝った策謀、陰謀があまりにも多く、さわやかさはあまり感じられません。
 しかし、第一級の政治小説、戦記小説であることは間違いないでしょう。創作の余地も多いと思われ、著者の想像力、構想力のすごさに感服しました。

蝦夷の凄さを見せつけるが
奥州藤原氏の誕生と滅亡までの歴史小説。

第一巻は、朝廷側の陸奥守藤原登任 v.s. 蝦夷の安倍家。

東北がこれほど豊かだったこと、そして、朝廷配下の勢力ではなく、蝦夷がなぜこれほどまでに豊かだったのかは、驚きを感じた。

朝廷から見た蝦夷と蝦夷から見た朝廷という構図が面白い。

安倍頼良が藤原登任に対して行った接待を吉次が一喝したシーンが心に残った。頼良は、登任に対して蝦夷の凄さを見せつけ、度を越した贈賄をすることで朝廷の官位を得ようとする。しかし、吉次は登任はそもそも蝦夷を人としてみていないため、今回の接待は登任の蝦夷に対する欲に火をつけただけで、蝦夷と朝廷との戦を招くだけだという指摘をした。事実はその方向に向かう。これは明らかに頼良の現状認識が甘かったことが招いた事態。

最高指揮官は自分の力の見せ方は非常に気をつけなければいかんなあと思いました。

評価の分かれる作品
前九年後三年の役を描く異色作。
前半は前九年の役、つまり安倍氏の戦いを描き、第三巻で完結する。

前九年の戦いについて、比較的詳細かつ信頼できる歴史資料は、ほぼ『陸奥話記』に限られる。
この作品も当然、陸奥話記をタネ本として進行してゆくが、
随所にミステリ作家として、そして東北人としての高橋氏の解釈が加わる。

ただ、現在ではほぼ偽書であることが証明されている
”東日流外三郡誌”にインスパイアされたと思われる歴史解釈がある点は、少々気にはなる。
アラハバキ信仰や、環状列石の呪術的描写は、歴史小説というよりは、ミステリ作家としての高橋氏の顔が強く出ている。
思い入れを隠さずに熱く描く人物像は、東北人としての高橋氏の顔である。
こういった要素は人によっては違和感を感じるだろうし、好きな人はとことん好きになるだろう。
評価の分かれる作品と感じる。

生かし、生かされるということ
将は己を捨て部下や民の為に生きる。民は将を慕い、部下は自分を想ってくれる将の為に命を投げ出す。人間は自分の存在を周りから認められた時に生きている充実感を味わえるのではなかろうか?人が人として存在を認めて貰うこと。それには権力も、高価なもので着飾り衆目を集める事も必要ない。他人を認め、大切にする事で自分も大切にされ生かされる。

高橋克彦の歴史小説の主人公達は現代に生きる我々が忘れてしまった大切なものを思い出させ、感動させてくれる。


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