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国内配送無料 おすすめ度: もっと詳しい情報: 現代思想の断層―「神なき時代」の模索 (岩波新書) 現代思想の断層―「神なき時代」の模索 (岩波新書) @Amazon 現代思想の断層―「神なき時代」の模索 (岩波新書) @aStore 現代思想の断層―「神なき時代」の模索 (岩波新書) @Rakuten |
表題が内容と大きく食い違う ![]()
表題とは全く異なり、かなり特殊な趣味に基づいた本。ウェーバーは別にして、ほかは、ハイデガーを背景に、或いは、ヘーゲル〜ニーチェのかなり定型的な理解を背景に、二十世紀前期のユダヤ系思想家・文学者を語るという著者の興味対象に限った論集。複雑多岐な二十世紀を代表さすにはあまりにも貧弱な設定だし、なぜこれで「現代思想の断面」なのかは、誰1人理解できないと思う。ウェーバー論は年季の産物で、アメリカ体験とウェーバーの著作を関係させながらのおはなしは、なかなか気付かせてくれることが多い。しかし、流行のニーチェとの関係を語りだす辺りから、話は怪しげな印象を受ける。フロイトの章では、「モーゼ」論を一生懸命論じており、ベンヤミンに就いても通常とはやや異なって「ユダヤ」的なものを色濃く出して論じていると思う。いずれも論じるに値する対象なのかと首をかしげたくなる。アドルノ論は、さすがに、この方面のパイオニアーだけあって、短いながら、ハイデガーとの対質を図りながら、生涯と思想の要点を語ってくれ、ここは読み応えがあるかもしれない。しかし結果として、アドルノが「現代思想」を代表するには無理があるのではないかと再確認した。ウェーバーは別にして、また、フロイトの「モーゼ」論で思想家扱いすることには無理があるので、措くとしても、ベンヤミン、アドルノはどう考えても定型的な思想理解の中でラディカルであろうとした保守的教養人だと思うし、本書でそれを再確認した次第。本書そのものは、結局、冒頭著者自身が言うように、アウシュヴィッツで時間が止まってしまったままに、ユダヤ思想から如上の思想家を扱っているだけに、射程が極限的で、そのため、却って掘り下げも今ひとつだったと思う。また日本人の立場としてこういう論じ方は何を意味するのか不明だ。ややオタク的に好きな話を無理に深刻に語っているような印象を受ける。
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